センバツ 明豊いざ 日本一目指し、甲子園へ 在校生ら見送り /大分
第96回選抜高校野球大会(毎日新聞社、日本高校野球連盟主催)に出場する明豊が13日、大会が開かれる兵庫県西宮市の阪神甲子園球場へ出発した。 【写真で見る歓喜の瞬間】歴代のセンバツ覇者たち 別府市の同校では出発式が開かれ、川崎絢平監督と選手33人が出席。川崎監督は「甲子園という特別な舞台だが、特別なことは何もできない。今までやってきたことを大舞台で出したい」と話し、「日本一を目指して向かうが、足元を見ながら一つ一つ大事に戦いたい」と誓った。 また、山内真南斗主将は「たくさんの方に支えられてのセンバツ。自分たちにできるのは結果で恩返しすること。優勝旗を持ち帰れるよう全力で頑張る」と力強く宣言した。 その後、選手らは、在校生ら約200人が拍手を送る中、笑顔でバスに乗り込んだ。センバツは18日に開幕し、明豊は19日の第2試合(午前11時半開始予定)で、敦賀気比(福井)と初戦を戦う。【神山恵】 ◇「音楽で背中押す」 吹奏楽部が練習 別府大の楽団と合同で センバツに3年ぶりに出場し、19日に初戦を迎える野球部を阪神甲子園球場で応援するため、明豊の吹奏楽部が練習に励んでいる。 同部は1、2年生計9人で活動。甲子園では、別府大吹奏楽団と合同で演奏するのが恒例となっている。 だが、19日は同大が卒業式のため、楽団からの参加者は通常より少なくなった。そこで初戦のみ、近隣の別府翔青の吹奏楽部員計約30人に加え、明豊OBも参加し、約55人で演奏する。 13日は、明豊の吹奏楽部と楽団が初めて合同で練習。約1時間半、選手が打席に立った時に演奏する音楽など約25曲を合わせた。 同部の原七海部長(2年)は三つ上の兄が野球部で、3年前のセンバツ準優勝時には現地で何度も観戦したという。当時は新型コロナウイルス感染拡大の影響で、アルプススタンドでの演奏は禁止されていた。原さんは「自分が演奏できることに縁を感じる。音楽の力は偉大なので、ちょっとでも選手の背中を押したい」と意気込みを語った。【神山恵】