脇元華はツアー初優勝ならず 単独首位からオーバーパー「最終日に強い選手に」
◇日米女子ツアー共催◇TOTOジャパンクラシック 最終日(3日)◇瀬田GC 北コース (滋賀)◇6616yd(パー72)◇晴れ(観衆5376人) 【画像】TOTOで「ディアマナ」新作シャフトを発見 米ツアーを兼ねたビッグイベントで国内ツアー初優勝を狙った脇元華は通算12アンダーの6位に終わった。13アンダーの単独首位から出だし1番(パー5)で7mを沈めてバーディを奪ってからはスコアを伸ばしあぐねて「73」(2バーディ、3ボギー)。「悔しいのひと言。最終日に落とすのが悪い癖」と悔しがった。
最初のボギーを喫した4番で、同じ最終組を回ったイエリミ・ノに首位の座を明け渡した。ショットが捕まり気味の傾向が続き、ティショットを左に曲げた7番で2つ目。やはり第1打を左ラフにこぼした8番(パー3)で3mのパーパットを沈めてガッツポーズを作ったが、後半は前の組の竹田麗央、マリナ・アレックスを追う展開になった。 大雨が降った前日3日目の中止による54ホールの短縮競技。ポールポジションで迎えた最終ラウンドはもちろんナーバスになった。「緊張は悪いことではないので、割り切ったうえで緊張しているのも楽しみたいと感じでスタートした」という。
チャンスメークの数が少なかったショットについて「合わせにいっていた感じがする。後半に振り切るようにしてからはピンにいくようになった。気づくのが遅かった」と反省。グリーン上のプレーも「傾斜が強いので、打ち過ぎたら返しもあやしくなる。そういうところも含めてビビっていたというか、打ち切れていなかった」と不満が募った。
「最終日に強い選手になれるように頑張りたい。まだまだ経験も足りない。また優勝争いができたら次こそは、とすごく思いました」と涙は見せずに前を見た。メルセデスランキングは前週の35位から29位に浮上。故郷・宮崎で行われるシーズン最終戦「JLPGAツアーチャンピオンシップ リコーカップ」(宮崎CC)への初出場はほぼ手中にある。「地元民を沸かせられるように、優勝できるように。残り3週間、しっかり練習して、トレーニングをして優勝目指して頑張りたい」と残り3試合を見据えた。(滋賀県大津市/桂川洋一)