神奈川の黒岩知事、年頭に「ごちゃ混ぜ宣言!」 障害者らとの共生社会さらなる推進へ
神奈川県の黒岩祐治知事は7日、県庁で今年最初の定例記者会見を開き、年頭に合わせて「『ごちゃ混ぜ宣言!』をしたい」と述べた。 宣言の意味は、平成28年に相模原市の知的障害者施設「津久井やまゆり園」で入所者ら45人が殺傷された事件を受け、県で取り組んできた障害を持つ人などとともに生きる社会の実現をより推進していくこと。黒岩知事は「小さいころから、障害の程度にかかわらずみんなが一緒になって生活する『ごちゃ混ぜ』の状態になれば、特別な目で見ることはなかったのではないか」との認識を示した。 具体的には、障害の有無にかかわらず共に学ぶ「インクルーシブ教育」に言及。一方で、黒岩知事は「(障害のある子供への支援が手厚い)特別支援学校を求める親御さんの声は強く、無理に押し切ることはできない」とも話し、「その中で、インクルーシブ教育の素晴らしさを体感できるような流れを作っていくことが大事」と語った。