58歳・川上麻衣子さん「実家じまい」から2か月。80代母の入院と90代父のひとり暮らしでプチ事件勃発
父と連絡が取れない!多くの人の力を借りることに
連絡が取れない状態が30分過ぎたところで意を決して、常駐の管理人さんに電話を入れました。「大変申し訳ないのだけれど、確認をお願いできないか」と依頼。とても親切に対応してくださり、インターホンを押してくださいました。ところがやはり応答はなく、いよいよ室内に入っての確認となると、警察の介入がなければ勝手に鍵をあけるわけにはいかないとのこと。 なにやらおおごとになってしまいましたが、仕方ありません。警察の地域課担当の方に事情を説明したところ、素早い判断で安否確認の手続きを取ってくださいました。警察が住居に着いて確認を取るまでの約45分ほどは腰が抜けそうな心地で、スマホを握っていました。 おかげさまで、父は少し熱っぽい体調のせいか時間の感覚が薄れて熟睡していただけの事とわかりました。警察官の方のスマホを通じて聞こえてきた父の元気な声に、ホッとすると同時に周りの方々になんとお礼を言えばよいものか感謝が言葉になりません。
高齢親との向き合い方に介護…さまざまな問題に直面
翌日出張から戻り父の元へ行くと、いつもと変わらぬ元気な様子で、「孤独死と間違えられてしまったな…」などと苦笑いしていました。 母の入院をきっかけに、高齢の親をもつ、ひとりっ子の現実的な問題点が次々と露わになってきました。近々には要介護認定の審査も立ち合います。 しっかりとしてはいる父ではありますが、介助を必要としたい場面も数々とあります。審査となるときっと「大丈夫です。自分ですべてできます」と半ば見栄を張ってしまいそうな父の姿が今から目に見えるようです。
川上麻衣子