58歳・川上麻衣子さん「実家じまい」から2か月。80代母の入院と90代父のひとり暮らしでプチ事件勃発
80代母が入院、残される90代父も心配で…
そんな私に新たな事件が勃発かと思われたのはスッテンコロリンから2日目の朝のことでした。 じつは昨年末に両親と行った「実家じまい」などハードな作業が立て続けにあったこともあり、エネルギッシュで通ってきた母(今年86歳)ではありますが検査を兼ねてということから先月より入院となっていました。 年齢のこともあり当初は心配しましたが、どうやら3食昼寝つきの入院生活は思いのほか快適だそうで、滅多に味わったことのない暇な時間を楽しんでいるようです。 問題は母の入院に伴い、ひとり暮らしとなってしまったもうじき94歳になる父です。
頑固な「昭和一桁世代の父」の元へ3日に一度通う毎日
私はひとりっ子で、わが家は3人家族。18歳で家を出てからは、電車で行ける距離ではありますが、2人暮らしの父母とは離れて暮らしています。母もひとりっ子なこともあり、近くに住む親族も少ない状況です。 昭和一桁の父はその世代らしくとても頑強で、しっかりといまだ自立した生活をしています。しかしそうは言っても足腰は弱くなり、転ぶことを恐れて、外出はほとんど難しくなっています。 母と暮らしていれば買物や食事の世話に心配はありませんが、ひとり暮らしとなるとそうはいきません。 3日に一度は様子を見がてら、つくりおきの料理をしに父の元に通い、毎朝8時には必ず電話で連絡を取り合う約束をしているのです。 その父との連絡がその日、初めて途絶えました。なにしろ毎朝7:59から8:00ちょうどになるその瞬間におもしろいほど正確に連絡がきていただけに、5分連絡がないだけで、なにか血の気が引く悪い予感。 こちらから発信してみるものの、呼び出し音が鳴るだけで応答がありません。まさかとは思いながらも、部屋のどこかで転倒したのではないか、あるいは眠りから覚めていないのではないか…。 考えるのは悪いことばかり。しかもその日私は地方に出張が決まっていたために、様子を見に行くことができません。