現役時代のマイク・タイソン　Photo:Naoki Fukuda

　11月15日に米国テキサス州にてジェイク・ポール（27）と対戦する元プロボクシング世界ヘビー級王者マイク・タイソン（58）が、現在の状況が「少し不安だ」「今は歩くのも難しい」と健康状態がベストではないと明かした。 　タイソンは過去にも坐骨神経痛による車椅子姿も目撃されており、今年7月の試合は「潰瘍の再発」で延期している。 　対してジェイクは、数ヶ月でビッグな逆三角形を作るなど試合に着々と備えているが、タイソンは大丈夫か。 【フォト】タイソンが杖をつき車椅子の姿、ジェイクは驚きの肉体！ 　当初は7月20日に予定されていたジェイクとの一戦だが、5月にタイソンの「潰瘍が再発したため」（タイソン広報）、延期となっていた。 　タイソンは今月15日『USA TODAY』のインタビューで、現在の練習の中で「状況は、少し不安だ」と明かす。現在は一日に3～4回ものトレーニングを行っており「歩くのも困難だ。でも2ヶ月後には完璧になるよ」と言う。 　最近では6Rのスパーリングをこなし、試合までに10Rに増やすと言う。 　この「歩くのも難しい」というのは、単にハードな練習を開始しヘトヘトになっているとも取れるが、タイソンは以前から坐骨神経痛を患い、2年前には車椅子姿も目撃されていた。 　タイソンは現在の歩行困難を回復させるため「電気刺激と幹細胞治療を行っている。俺は役に立つことなら何でもする」と語っている。 　海外メディアでは、練習の負荷が強すぎて、58歳のタイソンには「身体が限界を迎え、厳しい状況になっている」と指摘しているものもある。 　しかしSNSでは「歩くのも苦労しているというのに、スパーリングしている彼を見ると、リングの中で元気に跳ね回っている。これは心理戦に違いない」と、ジェイクとの精神的な駆け引きではないかと見る者もいる。 　7月の試合の延期では、タイソンの代役としてジェイクは、素手ボクシングのスター選手マイク・ペリーと戦いKO勝利。 　しかし11月の今回について、ジェイクは「彼（タイソン）は舞台裏で非常に健康なので、我々は心配していない。そして今の所、バックアップの対戦相手はいない」と代役は用意されていないと言う。 　試合まで後2ヶ月、タイソンは身体を本調子に戻し、ジェイクとの試合に臨むことが出来るか。