「梅雨の髪の悩みNo.1は?」現役美容師が伝授する梅雨時期の正しい髪の洗い方&乾かし方
雨が降る日も増え、不安定な気候が続いている今日この頃。日本気象協会によると、九州から東北にかけてのすべての地域で「平年より遅い」梅雨入りとなるとされてはいるものの、その前から曇りや雨のぐずついた天気が続く可能性があるそう。1か月の降水量は、各地で平年並みか多い見込みということで、憂鬱な人も多いのではないでしょうか。 ⇒【写真】現役美容師が伝授する梅雨時期の正しい髪の洗い方&乾かし方を画像で詳しく見る このシーズン、様々な悩みが出てきがちかと思いますが、今回は髪にまつわるトラブルに着目しました。アンファー株式会社が梅雨到来に先駆けて、20~50代女性計300名(実施時期:2024年5月、各年代75名ずつ)を対象に行った「梅雨の髪悩み」に関する調査結果を見つつ、その悩みを解決する方法をご紹介します。
梅雨の髪悩みNo.1は?
まず、調査の結果、約7割が「梅雨の時期、髪に関する悩みを抱えている」という回答を示しました。また、その中でどんな悩みが多いのかというと、「ぼさぼさ・広がり髪」が43.3%となり第1位に。続いて「うねり髪」「ぺしゃんこ髪」に悩まされている人が多いことも分かります。梅雨特有の髪質の変化やスタイリングって難しいですよね。
約半数が対策が分からずお手上げ状態に!?
それでは、これらの髪悩みに対して何か各々の対策はあるのでしょうか。「梅雨前に美容室に行く」「洗い流さないトリートメントなどのスペシャルケアを追加する」といった回答もありますが、「どうすればいいか分からない」という回答が約半数の49%を占めています。太刀打ちできず、諦めている人も多いのです……。
プロに正しい髪の洗い方&乾かし方を聞いてみた
教えてくれた人 ヘアメディカルサロン銀座店 店長/杉本 尚也さん ここまで見てきたように、多くの人が髪悩みでもやもやしている状況が分かりますが、実は、現役美容師に話を聞いてみると、実は正しい洗い方や乾かし方が出来ていない人が多いとのこと。正しい方法をマスターできるだけでも梅雨時の髪質は変わってくるということで、今回はヘアメディカルサロン銀座店店長 杉本尚也さんにその方法を伝授してもらいました! 【STEP1】よく泡立たせて洗うことで摩擦を軽減! シャンプー液はよく泡立たせてから洗う。そうすることで摩擦を減らし、髪のパサつきや抜け毛を減らすことができる。梅雨時期はキープ剤やヘアオイルでヘアスタイルをコーティングしがちだが、スタイリング剤がついていると泡立ちが悪くなる可能性が……。その場合は一度洗い流してから、もう一度シャンプー液をつけるのがおすすめ。泡を全体に行き渡らせることで、ゴシゴシ洗わずとも、揉みこむだけで汚れがしっかり取れる。 【STEP2】トリートメント時にはクシを使ってみて! シャンプーを洗い流した後はトリートメントを塗布。その際、トリートメント成分がしっかりと毛に入り込むよう、水気を絞ってから行うこと!また、毛先から徐々にクシを通して、毛の絡みをといておくとよい。根本から一気にとかそうとするとかえって絡まり、髪の広がり・痛みの原因になるため要注意。 【STEP3】タオルドライ時もごしごししない! 洗い終わった際にタオルドライをする時も、ごしごしと擦りながら乾かすのはNG。雑にタオルドライをすると、枝毛の原因になり、より一層髪のパサつきや広がりが加速することも……。そのため、タオルを押し込むように水分を取るのが◎。また、タオルを巻いたまま放置と、クセが出やすくなったり傷みやすくなるため、なるべく早めに乾かすのがいいだろう。自然乾燥も、もちろんNG。 【STEP4】熱ダメージから髪を守る“洗い流さないトリートメント”を取り入れる 梅雨時期は髪もセンシティブになりがち。熱ダメージから髪を守り、内部補修もかなえる洗い流さないトリートメントなどを取り入れるのがおすすめ。特に、ミルクタイプなどのトリートメントは、しっとりしなやかに、そしてまとまりのある髪になる。トリートメントをつけたら優しく櫛でとかし、成分を浸透させよう。髪一本一本に行き渡らせることが重要! 【STEP5】頑固なクセは乾かす順番と乾かし方で解決! それぞれの髪質によって、クセやうねりが出やすいポイントは異なるが、特に前髪のクセに悩む方は多い。その場合は乾いてうねりが出てしまう前に、一番先に乾かすようにしよう。前髪は、毛束を逆側に軽く引っ張りながら風を当てるとクセが取れやすくなる。また、風量は少し下げるといい。ちなみに、後頭部などは毛量が多く乾きづらいため、早めに乾かしたいところ。 【STEP6】温風は上から下にあてるとウルつや髪に! ドライヤーの温風を当てる際にもコツがある。髪の表面にはキューティクルが上から下に並んでいるため、下から逆立てるように風を当ててしまうと髪がパサつき、広がる原因に。温風を上から下にあてることで、キューティクルを閉じ、ツヤのある髪に仕上がる!