J1札幌 若手の台頭が降格圏脱出の要因になれば…三上大勝代表取締役GMのコンサ便り
22日にJ3長野を破ってルヴァン杯を勝ち上がったことは、チームにとってすごく大きなものだった。状況が良くないだけに、チーム内競争が高まっていくことは必須と思っていた。その通りに大森や田中克らが頑張って次のステージに進めた。リーグ戦メンバーの刺激にもなり、競争は間違いなく生まれてきている。 ここからチームを変えていかなきゃいけない。沼津戦(4月17日)で若い力が本当にいい試合をしてくれたことで、チームは救われた。その後につながったとまで言える結果こそ出せていないが、波に乗れていなかったあの時期、あの勝ちがなければ、今、チームはどうなっていたんだろうと考えることもある。過去には天皇杯で大学生相手でも「危ないかな」ということもあったが、それはもうない。クラブとしての地力は間違いなく上がってきている。後々、降格圏を脱出する大きな要因になったのがルヴァンでの2試合であり、そこで頑張ってくれた若い選手だったなと言えるようにしていきたい。 補強もしていく チーム力の向上は感じるが、現状を踏まえ、夏に向けて補強はしていく。ポジションなどの方向性は決め、準備も進めている。また前回も触れたディナモ・ザグレブに期限付き移籍している金子拓郎に関しては、2回目のやり取りを行っている。ヨーロッパでやりたい拓郎の意思は尊重するが、安売りする気はない。約束の金額に全く満たない場合、うちの状況的にも「引き続き頑張って」というのは難しい話。よほどのビッグクラブからのオファーがない限り、ディナモ・ザグレブに残るか、札幌に戻ってくるのかの二択。22日にシーズンを終えた本人も含め、総合的に判断していきたい。 (株式会社コンサドーレ代表取締役GM・三上 大勝)
報知新聞社