「金を持ち逃げした家」「詐欺師だからボコボコに」…闇バイト強盗、実行役に虚偽の安心情報
「闇バイト」が絡む事件のうち千葉県船橋市の民家で9月24日に起きた住居侵入未遂事件で、実行役だとして逮捕された横浜市南区の会社員少年(17)が事件前、指示役から「(被害者宅が)詐欺で手に入れた金を持ち逃げした家」という虚偽の情報を伝えられていたことがわかった。「(その家に)盗みに入る仕事。(被害者は)被害届を出せないから大丈夫」とも言われていたという。 【一覧】闇バイトに関する主な通報・相談先
千葉県警が少年の供述内容として明らかにした。県警は、指示役が実行役に対し、事件を起こしても逮捕されないという誤った安心感を与え、犯行を促す狙いもあったとみている。
被害者側に落ち度があるかのような虚偽情報は、他の事件でも明らかになっている。11月3日に四街道市の住宅で起きた強盗致傷事件では、実行役の埼玉県志木市、会社員金子優汰被告(28)(強盗致傷などの罪で起訴)が指示役から、「住人は詐欺師」と伝えられ、「詐欺師だからボコボコにしてよい。(被害を受けても)警察を呼べない」と言われていたという。