松山英樹をまた“勧誘”? 人気面で大苦戦「LIVゴルフ」次なる手は…新リーグの未来はどうなる
ちなみに米国メディアの報道によると、8月の「LIVゴルフ・グリーンブライアー」の視聴数は、FOXが放送し約29万の視聴数を数えたプロピックルボールの「ブリストル・オープン」以下なのだとか。ブルックス・ケプカとラームがプレーオフを戦った大会にも関わらず、米国のゴルフファンには新リーグがなかなか浸透していないようだ。 では、「LIVゴルフ」にはどのような未来が待っているのだろうか。 まずは、さらなるPGAツアーからの引き抜きの可能性。そしてこの最右翼と見られているのが松山英樹だ。「LIVゴルフ」による松山獲得の噂は2022年からつきまとい、移籍金は3億ドル~4億ドル、当時のレートで約398億円~531億円とも言われた。 また、今年に入っても「LIVゴルフ」のグレッグ・ノーマンCEOが、松山と交渉していると発言。アジア進出を狙うとされる「LIVゴルフ」としては、アジアNo.1ゴルファーの松山に触手を伸ばすのは当然のことで、当の松山は移籍に関して消極的だろうが、ラームの例や、「LIVゴルフ」のアジア戦略を考えれば可能性はゼロとは言えないだろう。 PGAツアーとの統合については、まだ先行き不透明だ。昨年6月に「LIVゴルフ」を支える政府系ファンド「PIF」とPGAツアーとの統合が電撃発表されたが、未だにその話し合いは進んでいない。上記でも述べたが両者とも2025年のスケジュールは発表済みで、少なくとも来年は別々に大会が行われる予定だ。 統合に向けては複雑な課題が絡み合うが、選手やファンの視点で考えると、なかなか進展はしないだろう。統合するということは、「LIVゴルフ」に移籍したプロが、再びPGAツアーでプレーすることを意味するのだろうが、PGAツアー“残留組”がこれを良しとするのかと言えば、答えはNOのはず。PGAツアーのファンも、お金に目が眩んで出ていったように見える“移籍組”を手放しで歓迎することは難しいはずだ。