巨大な岩塊を撤去作業中 工事現場を一般公開 「慎重に、機械で静かに確実に破砕」
巨大な岩の塊を取り除く作業が行われている上信越道・碓氷軽井沢インター近くの工事現場が16日、初めて一般公開されました。 高速道路のトンネル上部にそびえ立つおよそ70メートルの巨大な岩。 まるで「要塞(ようさい)」のようです。 「ここを削るときは本当に慎重にやらないといけない」 見学会への参加は抽選で、競争率はおよそ50倍。応募総数1866組のうち36組71人が参加しました。上信越道の碓氷軽井沢インターと松井田妙義インターの間にある巨大な岩の塊。1996年に北海道で起きたトンネル崩落事故を受けて調査したところ、落石のリスクがあることがわかり、7年前から作業が進められてきました。 「(岩が)高速道路に飛び散ってしまうこともあるのでこういった機械で静かに確実に破砕していく」 落石の恐れがあるためダイナマイトは使わず、重機で慎重に岩を崩し取り除いていきます。 また、岩に沿って組まれた足場も見学し、工事の安全性を確認しました。 ■辰野町から 「足場は普段なかなか乗らないし、景色も良いのでそっちを背景に下を見るとドキッとするような感じ」 ■佐久市から 「すごい迫力生で見ると違う」 ■NEXCO東日本長野工事事務所・小暮英雄所長 「お客様の走行に関して絶対落石を起こさない構えでやっている。今後1・2年ぐらいは掘削をダイナミックに行うのでその間には折を見て公開はしていきたい」 工事の完了は2029年を見込んでいます。