【家族4人・60㎡リノベマンション】壁の色を白に統一、仕切り棚を造作…“小さい家”に詰まった工夫とは?
間取りとレイアウトの工夫で、面積以上の快適さ! 70㎡以下の「小さい家」で広々暮らす
広さよりも環境や立地を優先し、狭い面積でも自分たちらしく、ストレスフリーに暮らす人が増えています。 間取りや動線、視覚の効果、収納など、〝小さい家〞に詰まった工夫は、どんな暮らしにも役立つヒントがいっぱい。今回は坂下真希子さんの自宅をご紹介します!
教えてくれたのは?
●坂下真希子さん (妻、夫、長男15歳、長女9歳) アフタヌーンティー・ティールームにて、焼菓子などの商品開発を担当。ライター一田憲子さんのwebサイト「外の音、内の香」内でも連載中。
60㎡ リノベマンション:「白」の壁面で統一したことで広さを感じる空間が実現
今から16年前、当時たまたま前を通りかかって見つけたヴィンテージマンションに夫婦で一目惚れ。 「広い中庭があって、桜や梅、いろんな木々が植栽されていて、それを囲むようなつくりが素敵で。当時は家族が増えるかわからず、2人ならなんとかなるかな?と、60㎡の広さは特に気になりませんでした」(坂下真希子さん) 2LDKの間取りにし、廊下とリビングを仕切る収納棚を造作するなどの工夫が凝らされたフルリノベーションをして入居。のちに一男一女が生まれ、家族は4人に。手狭に感じることもあるそうですが、気持ちのいい光が白い壁に当たって明るく広々、窮屈さはありません。 「子どもたちはずっとこの環境にいるので、物を買うときは、代わりに何か減らさないと、という感覚が身についていて。今まで物があふれることなく、なんとかやっています」(坂下真希子さん) 長男は春から高校生。大変だった受験勉強も、もちろんこの家で。 「夫の書斎にしていた個室を息子の勉強スペースに替えました。でも結局、気がつくと受験勉強もダイニングでしていることが多くて(笑)。娘はその姿を間近で見て“お兄ちゃん、頑張ってるね”と。それぞれにいい刺激が生まれたと思います」(坂下真希子さん) 子どもと直接かかわれる時間は、あとどのくらいかな? 最近はそう考えることも多いと言います。 「手は離れても、まだあと少し、目は離しちゃいけない年頃です。ちょっとしたことでも、彼らの心の細かな変化に気がつける。小さい家でよかったな、と感じる部分です」(坂下真希子さん)