許可申請を出してでも飛ばしてみたいトイドローンに萌え…AI搭載のスグレモノ(多賀一晃/生活家電.com)
【家電のことはオイラに聞いて!】#63 日本は制約が多い国です。しかしそれは、体制の都合ではなく、ユーザーの行動が問題な場合も多いのです。 【写真】急に冷たくなった妻をドローンで監視! 不倫の決定的映像を入手した中国人男性にSNSでは… いい例が「自転車」。自転車はクルマの仲間で、「軽車両」に属します。このため、基本は自動車と同じルール。車道&左側通行が基本中の基本。しかし、この大原則を認識していない人も多い。車道がすいていても歩道を走る、逆走(右側通行)は当たり前。しかもフルスピード。 同じことがドローンにもいえます。ドローンは多目的に使えます。ですが、TPOや人の迷惑省みず飛ばしまくり、挙げ句の果ては首相官邸の屋上に落下。当然、ドローンも大規制を受け、普通のドローンを所有、飛行させるには、申請、免許が必要です。航空法をガッチリ学ぶ必要もあります。 今、個人が屋外で気軽に飛ばせるドローンは「100グラム未満」のトイドローンです。こちらは、航空法の規制は受けませんが、カメラが付いているので、制限はあります。主には小型無人機等飛行禁止法ですが、民法、電波法、道路交通法、都道府県、市区町村条例も関わります。政治、軍事に関する施設の周りは厳禁から始まり、場所所有者の撮影許可も必要です。加えて操作には、習熟が必要。トイと名が付いても、スマホのような手軽さとは無縁です。 が、許可申請を出しても屋外で使ってみたいトイドローンが出てきました。「HOVER AirX1 Smart」です。 特徴はAIが搭載されていること。AIはインプットされた情報に対して考えて対応します。情報をインプットするのは、多くの場合、センサーですが、AirX1ではデジカメと底面にあるカメラです。 AI搭載だと何がいいのでしょうか。「自動操縦」ができることです。 例えば、基本動作の「ホバリング」。手のひらにのせて、スイッチを入れると、飛び上がります。で、自分の頭よりちょっと高いところでホバリング。真下に手を出すとゆっくり下りて、手のひらに着地します。 鳥に声をかけたところ、下りてきて手のひらに乗ってくれた感じです。手のひらを差し出すだけで操作になります。この当たり前の動作に反応するので思わず「可愛い」と萌えてしまいました。 このモデルでは、その他のドローンにして欲しい撮影の動きがほぼモード化されています。ベーシックには「ホバリング」「ズームアウト(遠ざかりながらの撮影)」「フォロー(後追い撮影)」「オービット(自分の周りをぐるり回って撮影)」「俯瞰撮影」。これだけでもずいぶん楽しめます。 2.3Kの映像なので、見映えもいいです。動きの詳細設定も可能ですし、それ以外の自動モードもあります。 どの撮影も終わったら「手のひら」に戻ってきます。 残念なのは飛行時間。10分ほどです。クルマの自動操縦が解禁になりそうな今。トイドローンの規制も、もう少し緩めてほしいところです。 (多賀一晃/生活家電.com主宰)