NY株、50年ぶり10日続落 米景気懸念で1123ドル安
18日のニューヨーク株式市場でダウ工業株30種平均は10営業日続落し、前日比1123・03ドル安の4万2326・87ドルで取引を終えた。米連邦準備制度理事会(FRB)の2025年の利下げペースが減速するとの見方から売り注文が膨らんだ。米メディアによると、ダウ平均が10営業日連続で下落するのは1974年以来約50年ぶり。 【写真まとめ】お立ち台、ディスコ…写真で振り返るバブルの始まりと終わり FRBは18日、25年末の物価上昇(インフレ)率が従来見通しより高くなるとのシナリオを発表。25年の利下げ回数も、従来の4回から2回に減るとの見通しを示した。 FRBの発表直後にダウ平均は急落。パウエル議長が記者会見で今後の利下げを慎重に進める意向を示したことで金融緩和への楽観論が吹き飛び、下げ幅がさらに拡大した。 ダウ平均は4日には史上初めて終値が4万5000ドルの大台に乗せたが、5日から10営業日連続で下落。投資家のリスク回避姿勢が強まっている。 外国為替市場では、高金利のドルを買って円を売る動きが活発化。円相場は一時1ドル=154円台後半まで下落し、FRBの発表前に比べ1円程度、円安・ドル高が進んだ。【ワシントン大久保渉】