オペラ題材の新作歌舞伎も 京都・南座「顔見世」初日
東西の人気歌舞伎俳優が出演し、古都に年の瀬の訪れを告げる「吉例顔見世興行」が1日、京都市東山区の劇場「南座」で初日を迎えた。明治時代の長崎が舞台のオペラ「蝶々夫人」を題材とした新作歌舞伎も上演された。昼と夜それぞれ4演目で、千秋楽は22日。 この日の「蝶々夫人」で、お蝶役の中村壱太郎さんがあでやかな演技を見せると、歌舞伎ファンらから大きな拍手が送られた。南座によると、初日は昼も夜もほぼ満員という。 顔見世興行は、劇場と役者が年間契約していた江戸時代、役者たちを披露する場を「顔見世」と呼んだことが始まりとされる。