世界初挑戦の堤聖也「とにかく勝てばいい」 13日に井上拓真とボクシング世界戦
世界ボクシング協会（WBA）バンタム級タイトルマッチ（13日、東京・有明アリーナ）で王者の井上拓真（大橋）に挑戦する同級2位の堤聖也（角海老宝石）が4日、東京都内で練習を公開。「コンディションはすごくいい。どういう展開になっても、とにかく勝てばいい」と世界初挑戦での王座奪取に意欲をみせた。 【写真】井上拓真、スイッチヒッターの堤聖也への対応に自信 同じ28歳の井上拓には12年前の全国高校総体で敗れた。「プロになるきっかけの一つでもあった。大きな舞台で闘えるのはうれしい」と雪辱を誓い、元世界王者のジェーソン・モロニー（オーストラリア）らを相手に112ラウンドのスパーリングを重ねてきた。 左構えから右構えにスイッチする自身のスタイルを、井上拓の兄で世界スーパーバンタム級4団体統一王者の井上尚弥（大橋）が再現して練習相手を務めたという記事を目にしたそうで、堤は「その手があったか」と苦笑い。一方で「俺、そんなに（井上尚ほど）うまくないし、速くない。拓真も『思ったより下手くそだ』となってくれたら、ズレが生まれるのでは」と冗談交じりに相手の計算が狂う可能性を指摘した。
