子どもにサンタクロースの正体を明かすのは何歳が正解?
サンタは「何らかの形でいる」
サンタがプレゼントを持ってきてくれるわけではないけれど、別の形でいると認識するのがいいというアドバイスもありました。「なな」さんは、「冬のある日に、親が子どもにクリスマスプレゼントをあげたい、ケーキを食べさせてあげたいという気持ちになるのは、サンタに魔法をかけられたからかもしれません。いると言い切るのが嫌なら、何らかの形でいると思っていれば罪悪感もないかもしれない」と語ります。 「とんこつ」さんは、サンタクロースとは「giverの精神の一部」だと説明します。「クリスマスにプレゼントを渡す行為をサンタクロース的な行為とし、それを実行する者をサンタクロースとするってことです。子どもがある程度大きくなって疑問に思ったら、この定義で説明するといいですよ。『あなたも大切な人へクリスマスにプレゼントをすれば、サンタになれるのよ』ってね」 中には、子どもがサンタクロース(=サンタクロース的な行為を実行する者)になる家庭もあるようです。「ある時から、(親である)私にもサンタが来るようになった」と明かした「通りすがり」さんは、「高校生の子どもが手づくりのプレゼントと手紙を枕元に置いてくれます。お互いサンタクロースからという体で、クリスマスプレゼント交換をしている」と話しています。 親子外出情報サイト「いこーよ」の運営会社「アクトインディ」(東京)では2023年10月、同サイトの会員を対象に、「子供のクリスマスプレゼント事情」をテーマにしたアンケート調査を実施しています。 子どもがサンタを信じていた時期を親に尋ねたところ、7歳までは9割近くの親が「信じていると思う」と回答しましたが、8歳から「信じていると思う」と答えた親が減り始め、11歳になると「信じていると思う」と答えた親は5割を切りました。 子どもがいくつになったらサンタの正体を打ち明けるべきか。それまで親が教えてきたことや、子ども自身の性格などによって、正解は異なるに違いありません。でもいつか、「サンタクロースとは、クリスマスに無償の愛をプレゼントする人の象徴であり、そう信じることで、自分が幸せになれたり、誰かを幸せにできたりするのかも」と我が子が感じてくれる日が来るといいですね。 (読売新聞メディア局 長縄由実)