竹田麗央、65で4位浮上「スコアを7つ伸ばせたのは明日につながる」/米女子ゴルフ
TOTOジャパンクラシック第2日(1日、滋賀・瀬田GC北C=6616ヤード、パー72)日米両ツアーを兼ねる大会。今季日本ツアー7勝の竹田麗央(21)=ヤマエグループHD=が1イーグル、6バーディー、1ボギーの65で回り、通算10アンダーで15位から4位に浮上。首位とは3打差で、来季の米ツアー出場権獲得と初の年間女王に向け、頂点を目指す。68で回った脇元華(27)=GMOインターネットグループ=が通算13アンダーで単独首位を守った。この大会は予選カットがない。 日本ツアーで今季7勝と最も勢いに乗る21歳が、世界を相手に力を示した。4位に浮上した竹田がうなずいた。 「スコアを7つ伸ばせたのは明日につながる」 パー5の1番は第3打を1メートルに寄せてバーディーで出ると、同じパー5の13番では残り240ヤードからピン手前10メートルに2オン。これを決めてイーグルを奪った。第1日のドライビングディスタンスは日本勢最上位の4位(269・5ヤード)だったが「1位じゃないと嫌だなと思った」。この日は全体の1位(271ヤード)となり、飛ばし屋のプライドを守るとともに、スコアアップにつなげた。 会場の瀬田GCは思い出のコースだ。中学3年だった2018年、元賞金女王の叔母・平瀬真由美の勧めで、この大会を観戦。熊本から母・哲子さんと格安航空機に乗り、滋賀の会場を訪れた。そこでくぎ付けになったのは世界屈指の飛ばし屋、アリヤ・ジュタヌガーン(タイ)の飛距離。「この試合に出てみたいと思った」と決意した。そのアリヤは2位につけており、優勝を争う立場に成長した。 来季の米ツアー出場権獲得を目指し、12月の最終予選会に挑戦予定だが、今大会で優勝すれば一気にその権利は手に入る。日本ツアーでは、年間女王を争うメルセデスランキングで首位を快走。今季は残り4試合で、勝てば初の女王へも大きく前進する。 「残り試合が少なくなっているので、毎試合上位でフィニッシュできるように頑張りたい」。6年前に憧れた舞台で、竹田自身が主役になる。(鈴木和希) ○…脇元華は5バーディー、1ボギーの68で回り、単独首位を守った。「アンダーで回って首位をキープできて、自信になりました」。この日は米ツアー15勝の高真栄(コ・ジンヨン、韓国)、同1勝のリン・グラント(スウェーデン)と同組で、英会話を楽しみながらプレー。初優勝を目指す27歳は「自分のルーティンを崩さずにプレーしていきたい」と表情を引き締めた。
○…渋野日向子が18番(パー5)で残り80ヤードの第3打を直接カップインさせるイーグル。8月の「北海道meijiカップ」第1日と同様にギャラリーが集まる18番でイーグルを披露し、「歓声で入ったと分かった。ラッキーだけどうれしかった」と笑顔を見せた。スコアは71で、通算1アンダーの58位。残り2日間での上昇を図る。