やられた…百戦錬磨の不動産会社社長が、タイの不動産売買でトラブルに巻き込まれた「まさかの顛末」
二流物件を2つ買うより、一流物件を1つ買え!
小峰:賃貸の利回りはどれくらいでしょう? 永松:外国人や外国企業は不動産を賃貸して収益を得ることはできませんが、外国人でも「タイ法人」を設立すれば賃貸できます。ただ、利回りは3%くらいですから、収益という点では、キャピタルゲインの方が狙い目でしょう。 小峰:購入時に気を付けるべきポイントはなんでしょうか? 永松:デベロッパーと立地です。先ほども申し上げましたが、タイの不動産投資にはリスクがありますが、一流デベロッパーであればリスクは抑えられます。60社ほどのデベロッパーがタイで上場していますが、弊社の場合、そのなかから信頼性が高く日本人が満足できるデベロッパーの物件を選んでいます。 小峰:立地について、タイ特有の事情はありますか? 永松:日本では南向きが好まれますが、タイでは暑すぎるため北向きが好まれます。しかし、方角以上に重要なのは眺望で、眺望によって値段が変わります。さらに高層階、できれば最上階がいいですね。東南アジアや中華圏の富裕層は希少性を重視しますので、最上階で眺望のよい部屋がベストです。 小峰:立地・眺望・高層階と揃った物件がいいのはわかりますが、出口(売却時)に高いだけでなく、入口(購入時)も高くて、手が出ません…。 永松:アドバイスとして申し上げるなら、二流の物件を2つ買うなら、一流の物件を1つだけ買ってください、ということです。富裕層はみなこの行動パターンです。車であれば、ベンツGクラス2台よりフェラーリ1台。これが富裕層の法則なのです。 小峰:なるほど…。ありがとうございました。 小峰 孝史 OWL Investments マネージング・ディレクター・弁護士
小峰 孝史,OWL Investments