９月２５日、米政府は２６日、ウクライナのゼレンスキー大統領（写真）のワシントン訪問に際し、同国に対する約８０億ドルの軍事支援を発表する計画だと、２人の米当局者が２５日に明らかにした。写真は２５日、ニューヨークで行われている国連総会で代表撮影（２０２４年　ロイター）

Mike Stone　Patricia Zengerle　Phil Stewart [ワシントン ２５日 ロイター] - 米政府は２６日、ウクライナのゼレンスキー大統領のワシントン訪問に際し、同国に対する約８０億ドルの軍事支援を発表する計画だと、２人の米当局者が２５日に明らかにした。 バイデン政権はウクライナ向け軍事支援５６億ドルを連邦会計年度末である９月３０日の期限までに使い切るため、議会と緊急協議を進めている。 この支援は米軍の備蓄から装備と兵器システムをウクライナへ送付することを認める「緊急時大統領在庫引き出し権（ＰＤＡ）」から拠出されるが、米当局者によると、政府は２６日、５６億ドル分の引き出しについて発表すると議会に通知する意向だ。支援の具体的な内容は流動的という。 また２６日にはさらに、ウクライナ安全保障支援イニシアティブ（ＵＳＡＩ）に基づく２４億ドル相当の支援が発表される予定。ＵＳＡＩは政府が企業からウクライナ向けの武器を購入するのを認めるプログラム。これには軍需品、ドローン対策兵器、ウクライナでの軍需品生産を支援するための資材などが含まれるという。 米政府は２５日、ＰＤＡからウクライナ向けに３億７５００万ドルを拠出すると発表した。 当局者によると、これには射程距離最大１３０キロの精密誘導滑空爆弾「統合スタンドオフ兵器」の初回出荷が含まれるという。この兵器が含まれることは今回の発表では明らかにされていない。