官邸前で財務省の車が横転・大破 直前に死亡ひき逃げ「パニックになった」
総理官邸前で、財務省の公用車が横転して大破しました。55歳の男が運転し、直前に死亡ひき逃げ事件を起こしていたことが分かりました。現行犯逮捕の一部始終をカメラが捉えていました。 【画像】現行犯逮捕の一部始終…救助された後、暴れ出す容疑者
■「助けて」男逮捕の瞬間
事故の発生直後、現場にサイレンの音が響きます。 警察官や救急隊員が駆けつけた車の中にいる、白いワイシャツ姿にマスクを着けた男。何やらもめている様子です。 救急隊員 「待って、待って、待って、危ないから。事故してるんだからしょうがない。私たちの指示に従って」 容疑者 「どうなっているんだ、この国」 カメラに向かって何かを訴えているのでしょうか。「助けて」と大声を上げています。 警察官らに車の中に戻るよう促されても、抵抗し続けます。 ようやく救助されたのもつかの間、容疑者が暴れだします。 警察官 「腕持って腕。暴れるんじゃない」 「暴れるな」 「機動隊マット、す巻きにしよう。全部覆って、全部覆って。手握ってろ、しっかり。パンチ食らうぞ」 ひき逃げなどの疑いで現行犯逮捕されたのは、濃畑宣秀容疑者(55)です。救助された後、暴れだしましたが、警察官などによって確保されました。
■横転したのは“財務省の公用車”
事故があったのは、総理官邸のすぐそば。衆議院議員会館の目の前で、総理官邸や国会議事堂、内閣府などが集まる、まさに日本の政治の中心地です。 警視庁によりますと、濃畑容疑者が運転する車は、歩行者をはねて逃走。前方で信号待ちをしていた車をよけようとして、横転したとみられます。 現場には、はねられた大野泰弘さん(67)のものとみられる、眼鏡や帽子などが残されていました。大野さんは搬送先の病院で死亡が確認されています。 濃畑容疑者が横転させた黒い車。実は財務省の公用車でした。 財務省 「事実を確認中であり、コメントは差し控えます」 濃畑容疑者は、財務省が委託している会社の社員でした。「ひいてパニックになった」という趣旨の話をしているということです。 (「グッド!モーニング」2024年6月21日放送分より)
テレビ朝日