シロアリ駆除装い詐取 金沢の男ら7人、能美で660万円 金沢東署など合同捜査班、容疑で逮捕
能美市の民家でシロアリ駆除の工事代金名目で代金660万円をだまし取ったとして、金沢東署などの合同捜査班は3日までに、詐欺と特定商取引法違反の疑いで、さいたま市の工事業者「弥栄(やさか)工務店」の代表取締役加藤大介容疑者(42)=同市見沼区蓮沼=と、従業員ら6人を逮捕した。捜査関係者によると、同社は金沢市内に営業所がある。昨年10月から石川県内で同様の被害相談が十数件あり、県警は関連を調べる。 このほかに逮捕されたのはいずれも同社社員とされる▽さいたま市見沼区蓮沼、加藤直美(45)▽金沢市西念4丁目、飯田巧(26)▽同市芳斉2丁目、小峯隼輔(25)▽同市西金沢3丁目、加藤裕大(25)▽さいたま市見沼区蓮沼、榎本淳(27)の5容疑者。工事を請け負ったとして金沢市粟崎町、建築業木部隼生容疑者(25)も逮捕した。 逮捕容疑は共謀し、昨年11月上旬から12月中旬に能美市の60代女性方を複数回訪問して点検し、「柱がボロボロになっている。シロアリ駆除が必要」とうそを言って不要な工事を行い、代金計660万円をだまし取った疑い。契約の際、必要事項を記載していない書面を交付した疑いも持たれている。県警は7人の認否を明らかにしていない。 県警によると、昨年10月から、住宅の点検を持ちかけた後に、言葉巧みに不安をあおって高額なシロアリ駆除や屋根の工事などを契約する「点検商法」に関する相談が十数件あるという。