世界選手権で銅2度の和田まどかがプロデビューで白星 圧勝TKOにも「100点満点で10点くらい」
「女子ボクシング・アトム級8回戦」(2日、後楽園ホール) 世界選手権で銅メダルを2度獲得し、国内8冠を達成した和田まどか(29)=チーム10カウント=が、プロデビュー戦を圧勝で飾った。 【写真】圧倒的な強さ 3回にコーナーで連打を浴びせる和田まどか 男子では村田諒太氏らの例があるが、女子では史上初となるA級(8回戦)でのデビューとなった和田は、プロキャリア12戦8勝のピムチャノック・セブジャンダ(20)=タイ=を寄せ付けなかった。 サウスポーの和田は、鋭い右ジャブからの強烈な左ストレートにボディーを織り交ぜ、序盤からピムチャノックを圧倒。2回にコーナーへと詰めてボディーからの連打で最初のダウンを奪い、3回にコーナーで連打を浴びせるとレフェリーが試合を止めた。 完勝した和田だが、「ホントに固くて固くて。1ラウンド目からリラックスして行けば良かった」と苦笑し、自己採点は「100点満点で10点くらいその10点は足の皮がむけなかったくらい。ホント、0点に近い」と激辛だ。 アマチュアとの違いにはグローブの大きさや精度を挙げて、「精度を上げて相手が嫌がるボクシングをできたら。精度を上げていきながら倒せるボクサーになりたい」と、目指すボクサー像を語った。 鳥海純会長は「次で地域タイトルを考えています。3戦目で世界挑戦をさせたい」という方針で、和田は「早ければ早いほど。世界一になってからがスタートだと思っているので。スタートを切るまでは勉強、スタートを切ってからが勝負。4~5(階級制覇)くらいはやります」と、野望を口にしていた。