瀬戸内海の旬魚を捌いて楽しむ! 広島・福山市の古民家宿で堪能できる魅惑の「瀬戸内さかな」の味わいとは
●広島県の東部に位置する福山市。築100年を越す古民家をリノベーションした宿で、地魚を捌いて食べられる宿泊者限定の体験プランの魅力をご紹介します。
福山市までは、広島空港からクルマで約1時間半。その福山市熊野町の里山に、築100年を越える古民家をリノベーションし、1日1組だけのゲストを受け入れる宿があります。それが『せとうち母家 Setouchi OMOYA(以下・母家)』。 とれたての「瀬戸内さかな」の画像をもっと見る
この『母家』は、平屋建ての日本家屋で全室和室。いたるところにセンスの良い家具や調度品が置かれ、プロ用のキッチンまで備えています。宿泊体験の素晴らしさは言うに及ばず、こちらの宿泊者だけが体験できる特別なアクティビティも魅力の一つ。
例えば生ハチミツの採蜜体験やシーカヤック体験など、多種多様なアクティビティが用意されているのですが、特に食いしん坊にオススメなのが、「備後フィッシュの魚捌き体験」です。
実は福山市のある広島県東部は、かつて備後国(びんごのくに)と呼ばれていたエリア。この備後エリアの瀬戸内海側で水揚げされる代表的な海産物や地魚を、地元の漁師1000人が選んだものが「備後(びんご)フィッシュ」です。ちなみに広島県では、この備後フィッシュを含む瀬戸内海で獲れる多様な魚介類を総称して「瀬戸内さかな」と命名し、目下ブランド化を推進しているそう。
『母家』では、この瀬戸内の鮮魚を宿泊客が自ら捌いてシェフが調理した海鮮料理をいただくことができるのです。捌き方を教えてくれるのは、さすらいのシェフ・原薗和也さん。料理人としてイタリア、ドイツ、東京で活躍した後、福山市にたどり着いたという異色の経歴の持ち主。その原薗さんが、備後フィッシュの知識も交えつつ、楽しく一から地魚の捌き方を教えてくれます。 無事に捌き終わったら、その魚をシェフが地元ならではの調理法で美味しい料理に仕立ててくれます。あとは炊きたてのご飯と味噌汁と一緒にいただきます!
今回、魚捌き体験に登場したのは、ネブト(テンジクダイ)、チイチイイカ(ベイカ)、マダイ、ブトエビ(サルエビ)、ハモ、ヌメリゴチ、カワハギの7種類。いずれも近隣の港で水揚げされたばかりの瀬戸内海の魚たちです。