町のお客さんの顔を想像しながら。再スタートした古書店『流浪堂』。
さまざまな世界が隣り合う「箱」たちにはあえて統一感をもたせないようにしているのだとか。無作為に隣り合う「箱」同士の世界から、訪れた人はきっと新しい発見や出会いがあるはずだ。
「色んな国の人や色んな仕事の人が混在する場所が本屋だと思います。お金を払わなくても出入りできる場所ってなかなかないですし、ぜひふらっと立ち寄ってみてほしいですね」
今後はさらに本を充実させることと、映画の上映イベントや展示、音楽ライブを行えるよう企画を構想中だそう。お客さんのことを第一に思う二見さんの優しさと、そんな学芸大学の町に愛され続ける書店。再び流浪の旅路のスタートを切った。
インフォメーション
『流浪堂』 夕食後や夜の散歩の途中に寄れるよう、22時までオープン。高架下ということで時折電車の通る音が聞こえるが、「それもまた旅をしているようでいいですよね」と笑う二見さんが素敵だった。スタンプカードも引き続き使えるみたい。 ○東京都目黒区碑文谷6-7-22 12:00~22:00(日・祝は21:00まで) 木休 photo: Hiroshi Nakamura, text: Ryoma Uchida, edit: Toromatsu
POPEYE web