【初場所】復活優勝目指す照ノ富士 ゲン担ぎで2億円の〝一番マグロ〟と格闘
「一番マグロパワー」で復活優勝を目指す。大相撲初場所(12日初日、東京・両国国技館)を控えた7日、横綱照ノ富士(33=伊勢ヶ浜)が明治神宮で奉納土俵入りを披露。糖尿病などの影響で2場所連続休場中の横綱は「体のハリや体重が少しずつ戻ってきている。11回目の優勝を目指して頑張りたい」と土俵復帰に意欲を示した。 勝負の本番を前に、すでにゲン担ぎも済ませている。2日前の5日には、新春恒例の初競りが豊洲市場で行われ、仲卸の「やま幸」とすし店などを経営するオノデラグループが、276キロの青森・大間産クロマグロを最高値の2億700万円で共同落札。その日に照ノ富士は、同グループの「廻転鮨 銀座おのでら 本店」を訪れ、一番マグロに舌鼓を打った。 同グループの広報担当者は「照ノ富士さんは一番マグロの握りを2、3貫ほど召し上がった。『おいしい。初場所が開催される前に、こういった縁起物を食べられてすごくうれしい』と喜んでいただけました」と当日の様子を説明。しかも、横綱は解体前のマグロと〝格闘〟までしていたという。 店に到着した一番マグロを約15人のスタッフで厨房に運び入れようとしたところ、あまりの重さに立ち往生してしまうハプニングが発生。同担当者は「照ノ富士さんは自ら『手伝うよ』みたいな感じで、マグロを運ぶのをお手伝いいただいた。『もうちょっと力があると思っていたけど、本当に重かった』と笑顔でおっしゃっていました」と明かした。 初場所で復帰を目指す横綱に向けては「縁起物のいい一番マグロを食べていただいたので、ぜひ優勝して縁起のいい一年にしていただければ」と期待。〝魚の横綱〟から力を受けた照ノ富士は、初場所で完全復活を果たせるか。
加田晃啓