「諦めたら試合終了。最後までママ頑張るよ」 三つ子を育てる4児の母 元総務大臣破り初選挙で初当選 10歳の長女が支えた選挙戦に密着
元大臣を破り、国会への道を開いた国民民主党・日野紗里亜さん。初挑戦の選挙で初当選となりました。 国民(愛知7区) 新人 日野紗里亜氏(36): 「(自民党 鈴木淳司氏から)『7区をよろしく』と言っていただいたので、しっかりと7区を守っていきたい」 当選の瞬間を見守った長女・杏南ちゃん(10)は、お母さんを一番にお祝いしました。
日野さんは4人の母。杏南ちゃんには、なんと三つ子の弟たちがいます。子どもたちの応援が元気の源になっていますが、ひときわ応援に熱が入っていたのが、杏南ちゃんです。応援にきた弟は、難しい政治の話に飽きてしまうこともありましたが、杏南ちゃんはお母さんの演説を熱心に聞いていました。
実は、国会へ通うお母さんについて行き、原宿で遊びたい杏南ちゃん。勝算はどのくらいありそうか聞いてみると・・・。 長女 日野杏南ちゃん(10): 「難しそうだなって。相手が大臣になったことがあるって」 娘がこぼした本音に、お母さんは・・・。 国民(愛知7区) 新人 日野紗里亜氏(36): 「ママいつも言うじゃん。最初から試合諦めたらそこで終了だから、最後までママ頑張るよ」
相手候補の自民党・鈴木淳司さんは、これまでに6回当選、総務大臣も務めたベテランです。厳しい選挙ですが、日野さんには、国会に行ってやり遂げたいことがあるといいます。 国民(愛知7区) 新人 日野紗里亜氏(36): 「子育て支援や介護福祉、本当にたくさんの課題がある中で、世のため人のため、どこまで自分にできるんだという可能性にかけてみることにしました」
選挙活動最終日、大粒の涙を流し強く訴えたのは、子育て支援や介護福祉についての政策。三つ子を出産して育児の過酷さを痛感したという日野さん。現在は、多胎育児を支援する団体の代表も務めています。 国民(愛知7区) 新人 日野紗里亜氏(36): 「泣いてる我が子を朝から晩まで、晩から朝までだっこする育児でした。自分が産んだ子だから育てるのは当たり前。だけど必ず支援が必要な育児」 転機となったのは、約6年前に豊田市で起きた三つ子の虐待死事件。心を痛め、「多胎育児」に対する行政支援が足りないことに問題意識を持ちました。当事者として現場の声を国会に届けたい。そんな思いで、政治家の道を志したのです。