「日本列島に匹敵する距離を3か月で完走も」アテネ五輪金メダリスト・野口みずき「スタートラインに立ったとき誰よりも練習してきた自負があった」
── その後も約8年、復活を目指して走り続けていた姿が印象的です。走り続ける支えとなったのは何ですか? 野口さん:近くで指導してくれているスタッフやチームメイト、友人や家族といった、普段の私を日頃から見てくれている人の存在です。また、ファンの存在も大きかったです。顔の見える方もいれば、手紙やメールで応援してくださる方もいましたが、その応援の言葉に励まされて走り続けました。 PROFILE 野口みずきさん
のぐち・みずき。アテネ五輪(2004年)女子マラソン競技・金メダリスト。陸上競技は中学生時代からはじめ、社会人となってからは「ハーフマラソンの女王」として活躍。2002年にフルマラソンデビューとなる名古屋国際女子マラソンで初優勝し、2003年大阪国際女子マラソンで優勝。アテネ五輪を経て2005年ベルリンマラソンで当時の日本記録とアジア記録を更新した。2016年に現役引退後、結婚。現在は岩谷産業陸上部アドバイザー務めながら、マラソン大会の解説やゲストランナーとして各地を回っている。 取材・文/富田夏子 画像提供/野口みずき
富田夏子