アルツハイマー病治療薬レカネマブ 金沢大学と連携したクリニックでも投与始まる
北陸放送
アルツハイマー病の進行を遅らせる効果が期待される新薬の投与が、29日から金沢市のクリニックでも始まりました。 去年9月に承認されたアルツハイマー病の新薬「レカネマブ」は、原因物質に直接作用することで病気の進行を遅らせる効果が期待されています。金沢市内のクリニックでは、29日から金沢大学附属病院の患者の一部を受け入れる形でレカネマブの投与が始まり、薬が原因物質に作用するしくみを解明した金沢大学の小野賢二郎教授が診察に当たりました。 小野 教授「頻回に病院に来るので、家から近い、そして比較的すぐに治療を受けられる時間というのは重要だと思う。(今後は)我々の説明が非常に重要になってくる。患者さんご家族だけでなく、こういった連携施設でも、ちゃんと説明してみんなでしっかりした医療を届けられるように頑張り必要がある」 レカネマブは今年1月から金沢大学附属病院で投与が始まりましたが、研修を受けた専門医の確保や2週間ごとの点滴のため通院の手間をいかに解消するかが課題となっています。 徳田外科胃腸科内科医院・理事・林龍己 医師「よくお世話になっている金沢大学の脳神経内科の先生方と一緒に患者様を診せて頂いて、近くの方々が通いやすい所で治療を受けられるのが大きなメリットだと思います」 レカネマブは、初期のアルツハイマー病か軽度認知障害の患者が対象で、今後、クリニックと連携した早期発見が求められます。
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