令和の「吉本新喜劇」なぜアキが人気?総選挙で3年連続1位の快挙
一般投票で「吉本新喜劇」の人気座員を決める『吉本新喜劇座員総選挙』の結果発表イベントが9月6日、「イエスシアター」(大阪市中央区)にて開催され、座長のアキが3連覇を果たした。 【写真】今年は7位ランクダウン…肩を落とす千葉公平 ■ レジェンド座員らも奮闘、86名が参加 2022年より間寛平GM(ゼネラルマネージャー)の発案で生まれた同イベント。今年は投票開始からわずか1週間で15万票が投じられ、年々その注目度が高まっていることがうかがえる。 総選挙には86名の座員たちが立候補し、総投票数は61万6071票となった。上位29位を発表するイベントでは、山田花子(3位)や島田珠代(4位)といったレジェンド級の座員たちが安定の高ランクをマークするなか、2023年2位まで躍り出た千葉公平が9位にまで順位を落とし、「7ランク、ダウンです」と悔しさをにじませた。 イベントでは、惜しくも29位内にランクインできなかった座員たちもギャグやモノマネ、小道具などをそれぞれの武器を駆使し、観客席を盛り上げていた。そしてついに1位発表の瞬間を迎え、司会のテンダラー(浜本広晃、白川悟実)が「第1位は3万8873票、アキさんです!」と読み上げると、会場には大きな拍手がわきあがった。 ■ 「同じ年代になっても応援してるんちゃうかと」 第1回目から1位に君臨し続け、ついに3連覇を果たしたアキ。周囲が「3連覇!」「さすがです!」と感嘆するなか、「全国あちこち行かせてもらってますが、この総選挙の企画、すごくありがたくて。『広めてますよ』という声を全国で聞いていたので、この企画を立ち上げてくれたスタッフの方、ありがとうございます」と余裕たっぷりのコメント。 また、3連覇を果たしたということでアキが「これはあの、殿堂・・・?」と寛平GMに恐る恐る尋ねると、「いやないですね」とあっさり却下。テンダラーの2人が「まだ戦わす気や!」と盛り上がるなか、アキは「じゃあもうしっかりと。頑張っていきます」と早くも来年に向け前向きな姿勢を見せた。 イベント直後の囲み取材では、その絶大な人気の理由について聞かれる場面もあり、寛平GMは「元々人気ありましたからね。だから若い頃のファンも一緒に年を取って、同じ年代になっても未だに応援してるんちゃうかな」と分析。 また、アキが投票者の年代を分析したところ30代~50代の女性が多いことが判明したといい、コンビ時代やショーパブ時代、スタントマン時代などを振りかえりつつ、「ファンの方々がたくさんついてきてくださったので。僕の人生の総合。改めてファンの方に支えられたっていうのが身にしみて感じました」としみじみ感謝を述べた。 総選挙イベントで選出された座員らは、10月18日に「なんばグランド花月」にておこなわれる『吉本新喜劇まつり2024』に出演する。 【投票結果】1位アキ(3万8837票) 2位すっちー(3万984票) 3位山田花子(2万8907票) 4位島田珠代(2万4438票) 5位酒井藍(2万3049票) 6位清水けんじ(2万2485票) 7位小寺真理(2万361票) 8位吉田裕(1万8442票) 9位千葉公平(1万7408票) 10位五十嵐サキ(1万6332票) 11位間寛平(1万5050票) 12位佐藤太一郎(1万3540票) 13位安井政史(1万3197票) 14位高橋靖子(1万2986票) 15位奥重敦史(1万2076票) 16位レイチェル(1万1137票) 17位小林ゆう(1万1020票) 18位谷川友梨(1万484票) 19位森田まりこ(1万390票) 20位太田芳伸(1万133票) 21位咲方響(9960票) 22位森田展義(9735票) 23位浅香あき恵(9709票) 24位小西武蔵(9626票) 25位池乃めだか(9444票) 26位西川忠志(9444票) 27位住吉大和(9424票) 28位石田靖(9244票) 29位高井俊彦(8286票) 取材・文/つちだ四郎