シンガポールの高校生がレアな「学校の掃除」を体験 現地で生徒は行わず、京都の高校で異文化交流
西乙訓高(京都府長岡京市下海印寺)で、シンガポールの高校生との交流授業があった。英語を使ってコミュニケーションを取り、掃除や昔遊びを通して、互いの文化への理解を深めた。 府観光室を通じて交流の依頼があり、研修旅行として「タンパニーズセカンダリースクール」の高校生20人が訪れた。西乙訓高が国際交流目的に海外の学校を招くのは4回目という。 全校生徒422人が、一行の到着を体育館で出迎えた。歓迎会が催され、互いにタペストリーや絵画などを交換。続いて、国際特進文系コースの2年生が「だるまさんが転んだ」やシンガポールのカードゲームなどをして親交を深めた。 シンガポールでは学校の掃除を行わないことから「掃除の体験をしてみたい」と要請があり、清掃の様子を見学したり、実際にモップを用いて床掃除を行ったりして日本の学校生活に触れた。西乙訓高の生徒らは丁寧に掃除の仕方を英語で伝え、自身の英語が伝わると笑顔を見せていた。 同校2年の生徒(17)は「海外の人と交流するのは初めてだったが、言葉だけでなく、表情でも意思疎通ができた」と喜んだ。別の生徒(17)は「積極的に話してくれたのですぐに打ち解けられた」と話した。