富山県小矢部市の名物イベント「火牛まつり」28日に最終の陣 ポスター作り盛り上げる
13日までエピソード・写真募集 富山県小矢部市中心部で毎年開かれてきた名物イベント「メルヘンおやべ源平火牛(かぎゅう)まつり」が28日、34年の歴史に幕を下ろす。実行委員会はこの最終回を盛り上げようと、「最終の陣」のフレーズを入れたポスターを作製。13日まで、まつりに関するエピソードや思い出の写真を募集している。 まつりは1990年、小矢部市内の青年団体が開いた地域活性化イベントが始まり。市ゆかりの武将、木曽義仲が平安末期の源平倶利伽羅合戦で用いた奇襲「火牛の計」にちなんで、96年から現在の名称になった。99年から目玉のわらでできた牛を引くレースを展開している。 ただ、近年は市商工会青年部や女性部をはじめ、各市民団体などでつくる実行委の人員不足が深刻化。今年で終了することを決めた。 「最終の陣」のポスターは600枚作った。火牛の計が未明の時間帯に決行されたことから、月夜に浮かぶたいまつを付けたわら牛の写真をデザインした。
イベントでは小学生がわら牛を引くレース、重さ約300~700キロある大中小のわら牛計6体による「走り納め」、わら牛と通りを練り回る「たいまつパレード」などがある。 募集中のまつりに関するエピソードや写真は当日の会場で紹介。市観光協会ホームページ内の専用フォームに入力するか、交流サイト(SNS)に「#ありがとう火牛まつり」とハッシュタグを付けて投稿すると応募できる。レースとパレードの参加者も20日まで募っている。問い合わせは市観光課内の実行委事務局。 山崎淳一委員長(42)は「34年間の感謝を込める。多くの人に来てもらい、みんなで有終の美を飾りたい」と話す。