米国株式市場=続落、ナスダック1%超安 セールスフォース売られる
Abigail Summerville [30日 ロイター] - 米国株式市場は続落して取引を終えた。米顧客管理ソフト大手セールスフォースが前日発表した業績予想が嫌気され、テクノロジー株が下げを主導。ナスダック総合は1%超下落した。 セールスフォースは19.7%の大幅安。29日発表した第2・四半期(5―7月)売上高・利益見通しは、いずれも市場予想に届かなかった。 S&P総合500種の主要セクターでは情報技術が2.5%安と下落率が最大だった。通信サービスも1.1%下落した。 この日発表された第1・四半期の国内総生産(GDP)改定値は年率換算で前期比1.3%増と、速報値の1.6%増から下方改定された。小売売上高と設備投資の軟化を反映した。 ネーションワイドの投資調査責任者マーク・ハケット氏は「通常、GDPが下方改定されれば景気が減速し、米連邦準備理事会(FRB)の仕事が終わって利下げが可能になることを示すため、市場は上昇するはずだが、きょうの反応はそうなっていない」と指摘。 その上で、過去6週間にわたって上昇してきたことを踏まえると健全だとし、当面はある程度の調整や横ばいの動きが見込まれると述べた。 GDP統計を受け、米国債利回りは低下。CMEグループのフェドウオッチによると、9月に少なくとも25ベーシスポイント(bp)の利下げが実施される確率は統計発表前の48.7%から50.4%に上昇した。 IT大手のHPは17%急伸。四半期売上高が予想を上回った。 電気自動車(EV)大手テスラは1.5%上昇。高度な運転支援機能「フルセルフドライビング(FSD)」ソフトウエアを今年展開する計画に向けて、中国当局への登録準備を進めているというロイター報道が材料視された。 四半期利益が予想を上回った家電量販大手ベストバイも13.4%急伸した。一方、通期売上高・利益見通しを引き下げた百貨店コールズは22.9%安となった。 ニューヨーク証券取引所では値上がり銘柄数が値下がり銘柄数を2.57対1の比率で上回った。ナスダックでも1.41対1で値上がり銘柄が多かった。 米取引所の合算出来高は121億株。直近20営業日の平均は123億9000万株。 終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード ダウ工業株30種 38111.48 -330.06 -0.86 38368.35 38493.60 38000.96 前営業日終値 38441.54 ナスダック総合 16737.08 -183.50 -1.08 16878.63 16900.46 16690.36 前営業日終値 16920.58 S&P総合500種 5235.48 -31.47 -0.60 5259.77 5260.21 5222.10 前営業日終値 5266.95 ダウ輸送株20種 14975.89 +194.33 +1.31 ダウ公共株15種 922.82 +11.79 +1.29 フィラデルフィア半導体 5173.26 -46.07 -0.88 VIX指数 14.47 +0.19 +1.33 S&P一般消費財 1421.31 +2.61 +0.18 S&P素材 569.05 +4.68 +0.83 S&P工業 1030.92 +7.20 +0.70 S&P主要消費財 812.39 +2.07 +0.26 S&P金融 681.64 +4.10 +0.61 S&P不動産 233.65 +3.48 +1.51 S&Pエネルギー 690.87 +1.67 +0.24 S&Pヘルスケア 1647.70 +1.20 +0.07 S&P通信サービス 294.58 -3.16 -1.06 S&P情報技術 3972.26 -99.80 -2.45 S&P公益事業 361.43 +5.02 +1.41 NYSE出来高 9.54億株 シカゴ日経先物6月限 ドル建て 38235 + 235 大阪比 シカゴ日経先物6月限 円建て 38230 + 230 大阪比