なぜ日本企業から「大物経営者」が出なくなったのか…この国をダメにした「4つの原因」
バフェットが述べる「堀」とは一体何なのか
「日本の真の競争力」とは他国が真似できないものであるべきだ。バフェットに言わせれば「堀」である。 アウトソーシングを行い、「日雇い(ジョブ)型雇用」で賄うビジネスに競争力は無い。アウトソーシングできるということは、「外部にノウハウがある」ということだ。また「日雇い(ジョブ)型」の人材によって仕事が回るのも、「社内の(人材固有の)高度なノウハウ」=「堀」を持たないからだ。 米国のように生涯10回以上も転職をする社会では、ノウハウも「個人の財産」として各社の間を転々とする。これでは、企業としての高度なノウハウ(=堀)を築くことなどできない。 人材をチェスのコマのように扱う欧米流では(少なくとも日本は)発展しない。長期的に人材に投資し、「チームワーク」で勝利するのが本当の「日本型経営」である。そして、それこそが、日本の国際競争力=「堀」を形成するのだ。 「必要悪」としての「欧米化」は否定しないが、日本を発展させるのは日本の長所=「独自性」であることを忘れてはならない。 ---------- 何が「日本の独自性」か。もっと知りたければ、続編「『根回し』の何が悪いのか…現場を知らないMBAホルダーがもたら『悲惨な結果』と、日本型経営の『最大の長所』」を読め! 読めばわかる。 ----------
大原 浩(国際投資アナリスト)