〈カターレ富山・J3〉J2へ決意の丸刈り 吉平主将、チームに気合
●10日ホームで岐阜戦 自動昇格へ勝利必須 サッカーJ3で3位のカターレ富山がJ2自動昇格を懸け、10日にホーム(富山県総合運動公園陸上競技場)で行われるFC岐阜戦に臨む。富山が負けるか、2位FC今治が勝った場合、または富山と今治がともに引き分けると、富山の自動昇格の可能性が消滅する。勝利必須の大一番を前に26歳の吉平翼主将は丸刈りで気合を注入し、チームを奮い立たせた。 チームはここ6試合、白星がない。8日の練習では、プレーがうまくいかなかった時に下を向く選手の姿もあった。小田切道治監督も「(練習中に選手が下を向く姿は)今年はなかったのに、ここに来て初めて出てきた。プレッシャーを感じているのかな」と心配そうに話す。 そうした中、体を張ってチームをもり立てようとしているのが吉平主将だ。5日夜、妻に頼んでバリカンで頭髪を刈ってもらい、仲間を驚かせた。「鏡を見るたび、昇格に向けた決意と覚悟を確かめられたらいい」と話し、グラウンドで努めて明るく振る舞った。 残り3試合で、勝ち点は富山が57、今治が64。自動昇格は他力となるが、吉平主将は「自分たちのサッカーと結果にこだわって最終的に昇格する」と力を込めた。岐阜戦は午後2時キックオフとなる。