【速報】2025年新型MT-07はY-AMTを追加! パワーモードや倒立フォーク、新フレームを獲得しつつ、驚異の1kgダイエットにも成功
軽快ミドルネイキッドのMT-07が海外でビッグチェンジを受けた。電子制御スロットルの採用でパワーモードやトラコンを獲得したほか、新設計フレームと倒立フォークまで採用。それでいて車重1kg減に成功している。ボタンでギヤチェンジ可能なY-AMT仕様の登場もトピックだ。 【画像】新型MT-07をギャラリーで見る(22枚) 文/Webikeプラス 沼尾宏明
歴代初のビッグチェンジ、スタイルはよりエッジィ&シンプルに
10月23日に突如、ヤマハUKがティザームービーを公開。当Webで予想したとおり(https://news.webike.net/motorcycle/415261/)、新型MT-07が10月24日に正式発表された。 MT-07は、大型ビギナーからベテランまで楽しめる人気のスポーツネイキッドだ。クロスプレーンコンセプトの270度クランク688ccc並列2気筒エンジンは、扱いやすさとスポーティさを両立し、73PSを発生。車体はコンパクトで、184kgの軽い車重が魅力だ。 2014年にデビューし、2018年にスタイルと足まわりを変更。2021年にはデザイン刷新とエンジンの一部変更を実施した。さらに海外では2023モデルから、国内では2024モデルでスマホ連動可能な5インチフルカラーTFT液晶メーターを獲得していた。 このように初代以来、スタイルや細部熟成に留まり、大幅なモデルチェンジはなかったが、2025年型ではエンジン、フレーム、足まわり、スタイルを刷新し、スポーティさをアップ。エンジンは従来型がベースとしながら、それ以外はほぼフルチェンジと言える内容で、第4世代に進化した。 まずは外観から見ていこう。外装は全て新作で、エッジィかつシンプルさが特徴。特に顔は、従来の昆虫的なルックスから、MT-09を思わせる2眼フェイスとなった。
エンジンは電スロとスリッパークラッチを投入、サウンドにもこだわる
688ccc並列2気筒は従来型をベースに、待望の電子制御スロットル=YCC-Tを獲得。これによりライディングモードとトラクションコントロールが搭載されることになった。 走行モードは、スポーツとストリートのほか、ユーザーが任意に設定できるモードを用意。トラコンは2段階が設定でき、オフにすることも可能だ。またオプションとしてヤマハの第3世代アップダウン対応クイックシフターにも対応した。 アシスト&スリッパークラッチの採用も朗報。シフトダウン時のスムーズで安定した挙動を実現する上に、クラッチレバーを引く力を約22%軽減した。兄弟車のYZF-R7に搭載されていたが、ついに元祖MT-07にも採用されることになった。 サウンドにこだわったのも新型の特徴だ。スロットルを開けた際のエンジン音を最適化するためにエアクリーナー、吸気ダクト、吸気ファンネル、吸気カバーなど吸気コンポーネントの形状やレイアウトを最適化。 新デザインの燃料タンクカバーには音響増幅システムも採用。最適化されたエンジンサウンドが4つの開口部からライダーへダイレクトに伝わる。スロットル開度25~50%で低速コーナーを抜け出す際に最も効果を体感できるという。