コッパ・イタリア制覇、セリエAでは4位 ユーヴェを引っ張ったアッレグリはやはり名将か「シーズン目標を損なわなかった」
恩師ガレオーネ氏は解任されたアッレグリをフォロー
ユヴェントス指揮官マッシミリアーノ・アッレグリは15日に行われたコッパ・イタリア決勝でアタランタを撃破して優勝を果たしたが、試合中の審判への侮辱行為などが問題視され、17日に解任されることが決まった。 この試合でアッレグリは審判の判定に対して激昂しており、タイトル獲得直後にネガティヴな別れとなってしまった。 ただ、ジョヴァンニ・ガレオーネ氏はアッレグリのことをフォローする。同氏はアッレグリが師匠と尊敬する人物でもあり、かつてはナポリやウディネーゼを指揮した。 伊『Gazzetta dello Sport』にて、ガレオーネ氏はユヴェントスをコッパ・イタリア制覇に導いたアッレグリの手腕を絶賛していて、ユヴェントスを離れて新しい仕事を選ぶにふさわしいタイミングと語る。 「マックスの解任は不当なものだが、現時点ではこの方が良いだろう。マックスとクラブが折り合わないなら別れた方が良い。私はマックスのことを以前から知っているが、あの激怒した姿を見ると、あの反応に繋がる何か深刻なことがあったに違いない。(アタランタ戦も)戦術的には完璧で、失点しなかった」 「彼にとって痛手だったのは、今季前半が上手くいきすぎたこともあり、幻想とも言える期待が生まれてしまったことだ。シモーネ・インザーギは今のユヴェントスの戦力でスクデットを達成できたと思うかい?マックスはコッパ・イタリアを制し、チームをチャンピオンズリーグの舞台に復帰させ、多くの若い選手を起用した。最終的にはクラブが設定したシーズン目標を損なわなかったんだ」 続けて同氏は、ブンデスリーガ3位に終わったバイエルンを復活させるミッションがアッレグリに合っているとも語る。 「バイエルンはドイツのユヴェントスであり、現在は実力ある指揮官を探している。マックスはバイエルンの選手たちの才能を引き出し、再びクラブを成功の道へ戻すのに理想的だろう」 アッレグリ率いるユヴェントスの戦い方は少々地味なところもあったが、今季前半戦は堅い守備を武器に優勝争いに絡んでいた。主力になると思われたMFポール・ポグバがドーピング検査陽性で長期の出場停止処分を受けたことも含めれば、限られた戦力を束ねてきたアッレグリの手腕は見事と言える。
構成/ザ・ワールド編集部