阪神・村上 MVPフォーム取り戻す「去年は力に頼る部分が本当にあった。今年は頼りすぎずに投げる」
阪神・村上は、MVPフォームを取り戻す。この日、甲子園の球団施設で荷物をまとめ、8日から始まる青柳との静岡県内での合同自主トレに向けて出発した。3年連続の参加でつかみたいのは、最優秀選手賞に輝いた23年の脱力投法だ。 「去年は力に頼る部分が本当にあった。今年は頼りすぎずに、体全体を使って、7~8割(の力)でいい球を投げられるように。もう一回、改めてやりたいと思っている。それがテーマですね」 7勝11敗、防御率2・58に終わった24年シーズンの反省を踏まえ、自主トレの狙いをそう明かした。今オフに大リーグ移籍を目指す青柳との自主トレは、いわばプロ生活の出発点。3年前に門を叩いたことで「足を着いてから投げる」という体の開きを抑えて腕の力に頼らない投げ方を身につけた。薄らぎつつあるその感覚をもう一度、師匠に注入してもらおうという計画だ。 新年に引いたおみくじは末吉で、文面は「他人に頼る」と書いてあったという。周囲に頼っても、腕力に頼っては投げない。このポリシーで25年を戦う。(倉世古 洋平)