「蒲郡の暦」を堤防アートに
故郷の「二十四節気七十二候」を描く
愛知県の蒲郡市シティセールス推進協議会は、市民会館南側のマリンロードにある堤防450㍍を使ったアート制作に11月2日から取り組む。市制施行70周年記念事業の一環。【林大二朗】 堤防には1991年に蒲郡ライオンズクラブの30周年事業として市内の児童による絵が描かれている。市民から愛されるアート作品になったが雨風の影響で絵が剥がれるなどの劣化が進み、市民からは景観を気にする声が出ていた。
市制100年を迎える30年後目指し
協議会は蒲郡ならではの魅力をつくる「がまごおりじなる」と題したプロジェクトに取り組んでいる。海沿いの景観を彩るすてきな風景の一部にするとともに、市制100年を迎える30年後も市民から愛され、親しみを持てる場所にしようと、堤防アートを決定した。 テーマは「蒲暦(がまこよみ)~30年先も愛し続けたい蒲郡」。古来から使われる暦「二十四節気七十二候」になぞって、72の蒲郡の風景を季節順に描き、蒲郡オリジナルの暦をアートにする。市民をはじめ、蒲郡が好きな人やプロのアーティストが参加して12月の完成を目指す。 9月1日から、デザインと制作に携わりたい人やサポート側として関わりたい人の募集を専用フォーム=QRコード=で始める。同8日には堤防アートのイメージを具体的にふくらませるためのワークショップを市役所で開く。アートディレクターの大角真子さんが絵の描き方を教える。 協議会事務局で市シティセールス推進室の来本晃彩さんは「堤防そものが魅力的な観光スポットになればうれしい」と話した。
東愛知新聞社