次期トランプ政権の大統領補佐官、ウクライナへのATACMS供与に一定の理解…「モスクワ攻め込むためでない」
【ワシントン=淵上隆悠】米国のトランプ次期大統領が国家安全保障担当大統領補佐官に起用するマイケル・ウォルツ下院議員は24日、米FOXニュースのインタビューで、ロシアのウクライナ侵略について「責任ある形で終わらせる必要がある」と語った。 【写真】地上から発射される「ATACMS」
ウォルツ氏は、バイデン政権がウクライナに供与した最大射程300キロ・メートルの地対地ミサイル「ATACMS」による露領攻撃を容認したことに関し「補給基地などを狙って露軍を押し返すためで、モスクワに攻め込むためではない」と一定の理解を示しつつ、攻撃の応酬がエスカレートしていると指摘した。戦闘の早期終結を訴えるトランプ氏が「犠牲者の拡大を非常に懸念している」と強調した。
ウォルツ氏は、バイデン政権のジェイク・サリバン国家安全保障担当大統領補佐官と会談したことも明らかにし、「敵対勢力が(米国の政権移行期間である)今を優位に立つ好機だと考えているのならば誤りだ。我々は緊密に連携している」と述べた。