「知事が悪との報道ばかり」「反斎藤派OBがNHK出演」元副知事、BPOに申し立ても
兵庫県の斎藤元彦知事のパワハラ疑惑などを告発した文書を巡り、内容の真偽や告発者を処分した県の対応を調べる県議会調査特別委員会(百条委員会)の25日の証人尋問で片山安孝元副知事は、「斎藤知事や(片山元)副知事が悪という前提に立った報道ばかり」と訴え、一部の民放番組を放送倫理・番組向上機構(BPO)の放送人権委員会に申し立てたと明らかにした。 【写真】斎藤氏「ずっと一人ぼっち」雨中の演説で本音ポツリ 片山氏によると、民放の朝の情報番組に出演したコメンテーターが、斎藤氏や自身の人権を侵害する表現をしたとして、弁護士に依頼してBPOへ申し立てをした。 また、NHKの特集番組も「受信料で成り立っているのにインタビューに出てくるのは反斎藤派の県OBばかりで偏っている」と批判。告発文書を公益通報者保護法の対象にしなかった問題についても「まだ何ら結論が出ていないのに法律違反だと受け取られる内容で放送した」と主張した。 一方、「現場の記者の中には非常に理解していただいている方もいることは、念のため付け加えさせていただきます」とも述べた。 この日の百条委では片山氏の証人尋問の後に、11月の知事選で再選後初めてとなる斎藤氏の尋問も予定されている。