食の大切さ、農業の魅力学ぶ 若手女性団体が出前授業 奄美市名瀬
鹿児島県の奄美大島と喜界島の若手女性農業者で組織する「komorebi(こもれび)」(金城よしの会長、会員7人)は10日、奄美市名瀬の大川小学校(西田昌史校長、児童25人)で出前授業を行った。金城会長ら会員7人は繁殖、肥育農家の業務内容や出荷された肉業牛の流通過程について紹介。命をいただく食の大切さや農業の魅力を伝えた。 出前授業は「女性の労働環境整備・活動強化事業」の一環。会員が県内の畜産業界について学び、子どもたちに伝えることで食の大切さや農業の魅力を次世代に継承することなどを目的に初開催した。 授業は小学3~6年生18人を対象に実施した。会員7人は人工授精や出産、餌やり、健康チェックなど、繁殖農家の仕事について説明。競りに出された子牛が約1年半の肥育を経て、枝肉、精肉へと加工されるまでの流れを紹介し「食卓に並ぶ牛肉は、多くの畜産関係者が大切に育てた命をいただいている。感謝の気持ちを持って食べてほしい」と呼び掛けた。 出前授業を受けた児童は「畜産はいろんな人が関わっていることを学んだ。お肉を食べるときは畜産農家の頑張りを思い浮かべながら食べたい」と話した。