“スズメバチの巣” を持参 ラーメンが “浅緑色” に… 替え玉保険金殺人事件 裁判で明らかになった「緻密でずさんな計画」
そして迎えた2日の判決。南波被告は、あごひげを長く伸ばし、これまでの裁判で着ていた黒い上着ではなく、グレーの長袖姿で法廷に現れた。 広島地裁の 石井寛 裁判長は、注射器などから安藤さんのDNA型と一致する付着物が検出されたことやインターネットで「替え玉殺人事件」などを検索していることに触れ、「替え玉保険金目的の殺意が認められる」と判断。その上で「極めて強い殺意の下で行われた計画的な殺人。人命軽視の態度は甚だしく厳しく非難されるべき」と断じた。 また、「本件はその殺意の強さ等に照らして、無期懲役刑の選択が全く視野に入らない事案ではない。しかし、保険金を受領できる現実的可能性が低いという ”計画のずさんさ” を含めた犯行全体を見ると、無期懲役刑を選択するには至らない」などとして、求刑通り有期刑の上限である懲役30年の判決を言い渡した。 表情はうかがえないものの、静かに判決を聞いていた南波被告。裁判では黙秘を続け、南波被告の口から事件の詳細が語られることはなかった。
中国放送