“スズメバチの巣” を持参 ラーメンが “浅緑色” に… 替え玉保険金殺人事件 裁判で明らかになった「緻密でずさんな計画」
南波被告は契約の際、「アリバイ会社」に依頼して入手した ”年収約6000万円” という ”うその内容” の源泉徴収表を提出していた。 保険金を増額したあと、南波被告は ”替え玉保険金殺人” を実行に移していく。 ■事件の3週間前 名古屋を訪れた南波被告はホテルに「スズメバチ」を持ち込んだ 事件の3週間前、南波被告は、名古屋市で安藤さんと会うことになっていた。このころ、スズメバチに関する検索が増加していたという。 そして、安藤さんに会うために、名古屋市を訪れたとき、南波被告は、”スズメバチの入った巣” を持参。事前にホテルの部屋に置いていた。 ホテルで受付をしていた従業員の話では、南波被告がホテルから一時的に外に出た後、部屋の前には2cm以上の大きさのハチがいたという。 南波被告が入店時に大きなビニール袋のようなものを持っていたことなどから、ハチと何か関係があるのではないかと考え、部屋の中をのぞくと、風呂場にはハチが3匹いたほか、ビニール袋の中には「ハチの巣」が置いてあった。 この従業員が「ハチの巣」を撤去したため、南波被告はこの日、計画を実行することを断念することになった。 ■フラペチーノが「深緑色」ラーメンが「浅緑色」防犯カメラが捉えた「変色した飲食物」 そして、事件当日。南波被告は、4種類の睡眠導入剤をひそかに安藤さんの飲食物に混入させていた。 法廷では、南波被告が事件当日にカフェで購入した「抹茶クリームフラペチーノ」のふたを開けている姿が映し出された。 南波被告は、持っていた小瓶の中身を飲み物に入れていて、検察側は「”抹茶色” だった飲み物が ”深緑色” に変化した」と指摘した。 また、南波被告と安藤さんが2人で立ち寄ったラーメン店では、南波被告は安藤さんが席を立った間に、ラーメン容器の上で、ラーメンを混ぜるように手を動かしている姿があった。 安藤さんが席に戻ると、安藤さんは店員を呼んで何か話をしていた。その後、ラーメンは店員によって厨房に下げられた。