<機動戦士ガンダムSEED FREEDOM>劇場版発表から18年 福田己津央監督が込めた思い 「全力を尽くした」
人気アニメ「機動戦士ガンダムSEED」シリーズの完全新作となる「機動戦士ガンダムSEED FREEDOM」が1月26日に公開された。同シリーズは“21世紀のファーストガンダム”とも呼ばれている人気作で、完全新作の劇場版は、2006年に制作が発表されたが、その後は長らく続報が途絶えていた。発表から約18年の時を経て公開されることになった。劇場版は、福田己津央監督らテレビシリーズのスタッフが再集結して完成した。福田監督に劇場版に込めた思いを聞いた。 【写真特集】18年の時を経て SEED新作 新MSも続々 ビジュアル一挙公開
◇両澤千晶さんが亡くなってから時間が止まったようなところも
「機動戦士ガンダムSEED」は、遺伝子を調整し、生まれながらにして優れた身体能力や頭脳を持つ人類(コーディネイター)と自然のままに生まれた人類(ナチュラル)の戦いを描いたアニメ。2002年10月~2003年9月に放送され、続編「機動戦士ガンダムSEED DESTINY」が2004年10月~2005年10月に放送された。
これまでのガンダムシリーズのファンに加え、多くの女性層を獲得し、「SEED」は最高視聴率8.0%を記録、「SEED DESTINY」は最高視聴率8.2%を記録。ガンプラ(プラモデル)も好調で、小学生を中心に“第二次ガンプラブーム”を巻き起こした。シリーズの累計パッケージ販売数は400万本以上と大ヒットした。「機動戦士ガンダムSEEDシリーズ」は、福田監督にとってどんな存在になっているのだろうか?
「別にほかの作品と変わらないですよ。これを言ってよく怒られたのですが、僕の作品じゃないですから。『ガンダム』は富野(由悠季)さんのものですよね。作ってはいるけど、自分のものではないというのがどこかにあります。プロですから、それを感じさせないように作ってはいますし、触っていれば、いろいろなアイデアも浮かぶし、こうしていきたいというものもあります。キャラクターには愛着があります。モビルスーツにもあります。世界観もそうですね」