スポーツ紙の「コタツ記事」は「盗用」あるいは「剽窃」だ! 今後は私のような手法の原稿を「コタツ記事」と呼ぼうよ
①ひろゆき(25回)②紀藤正樹弁護士(16回)③伊織もえ(12回)④泉房穂・前明石市長(11回)⑤江川紹子(7回) 江川さん、見事ランクイン。 明らかに毛色の違う「伊織もえ」はコスプレイヤー。コスプレ写真などを本人が出すのに応じて記事が作られている。これもPV稼ぎに役立つんだろうなあ。でも、職業柄、広めてもらえた方がうれしいって面もあるのかな。 え、もしかして、スポーツ紙側は、親切心で意見を広めてやってるつもり? このコタツ記事の手口はずいぶん前から批判されてるけど、スポーツ紙が金も手間もかけず楽にページビューを稼げて責任も不要だからやめられないんだと思ってました。でも、1位のひろゆきなんて炎上してナンボの人だし、ほかの3人も確かに意見が賛否両論呼びそうな人たち。新聞側はもしかして、「炎上させてでも意見を広めたいだろ? 協力してやるよ」とでも思っているのか。ゾッとする。 以前から私は冗談で、私自身のこの連載について「最高のコタツ記事を目指す」と言っていました。実際、私はネットを掘り起こして論考を加える手法なので、コタツから出ずにコラムを作れる。今後、私みたいな手法のものをコタツ記事と呼ぼうよ。 じゃあスポーツ紙のあれは何かというと、やはり「盗用」あるいは「剽窃」でしょう。犯罪っぽい名前にしないと止まらないよこれは。 (「週刊文春」2023年12月7日号を加筆・修正) 名前もダサいし、イーロン・マスクが「バズれば勝ち」主義を導入したことで悪意が浄化されずにデマだらけ。ああ……これがXだ へ続く
能町 みね子/ライフスタイル出版