「電気代」VS「灯油代」!今年の冬は石油ストーブを使おうと思っていますが、エアコンよりもコストをおさえられますか?
寒い季節になると、暖房にかかる電気代が気になってくる家庭も多いでしょう。使用する暖房器具によって月々の電気代が大きく変わる可能性もあるため、何をどのように使うべきか慎重に考えることが大切です。 本記事では、エアコンと石油ストーブそれぞれにかかる光熱費を比較するとともに、賢い暖房器具の選び方についてもご紹介します。 ▼「エアコン」の電気代と、灯油ストーブの「灯油代」は1ヶ月でいくらかかる? それぞれの費用を試算
エアコンにかかる電気代は?
エアコンの電気代は「消費電力(キロワット)×使用時間(時間)×電気料金単価(円/キロワットアワー)」で算出できます。 消費電力はエアコンによって異なるため、商品カタログなどで調べておきましょう。電気料金単価は公益社団法人全国家庭電気製品公正取引協議会が目安として定めている31円/キロワットアワーを使用して計算します。 例えば、暖房時の消費電力が810ワット(0.81キロワット)のエアコン(12畳程度)だと1時間使用した場合の電気代は「0.81キロワット×1時間×31円/キロワットアワー=25.11円」です。 1時間あたりの電気代が約25円なので、1日8時間エアコンを使用した場合は約200円、1日12時間だと約300円の電気代がかかります。1ヶ月(30日)に換算すると、1日8時間使用した場合の電気代は約6000円、12時間の場合は約9000円です。 リビングだけでなく、寝室や子ども部屋などでもエアコンを使用した場合はさらに電気代が高くなるでしょう。
石油ストーブにかかる灯油代と電気代は?
石油ストーブの場合は、灯油代と電気代の両方を計算する必要があります。 まず、灯油代は「燃料消費量(リットル/アワー)×使用時間(時間)×1リットルあたりの灯油代(円/リットル)」で算出することが可能です。1リットルあたりの灯油代は経済産業省資源エネルギー庁の「石油製品価格調査」(2024年11月5日時点の店頭価格)より117.2円/リットルで計算します。 例えば、燃料消費量0.064~0.243リットル/アワーの石油ストーブの1時間あたりの灯油代は「0.064~0.243リットル/アワー×1時間×117.2円/リットル=約8~28円」です。 一方、電気代はエアコンと同様の計算方法になります。消費電力が8.5~14ワットの石油ストーブを「強」で使用した場合、1時間の電気代は「0.014キロワット×1時間×31円=約0.4円」となります。灯油代と電気代を合計すると、1時間あたり約8.4~28.4円かかる計算です。1日8時間使用した場合は約67~227円、12時間使用した場合は約101~341円かかります。 1ヶ月に換算すると、1日8時間使用した場合の灯油代とガス代は約2010~6810円、12時間使用した場合は約3030~1万230円となり、最小だとエアコンを使用した場合の電気代より大幅に節約できますが、最大だとエアコンを少し上回る可能性があります。ただし、電気料金単価と灯油代は変動することもあるため、注意が必要です。