Koyo KODAMA/GEKISAKA(ゲキサカ)

[11.17 関東大学L1部第22節 明治大4-1流通経済大 味フィ西] 　第98回関東大学サッカーリーグ1部の第22節で、明治大が流通経済大を4-1で下し、2年ぶり8回目の優勝を飾った。また15勝7分で、史上初となるシーズン無敗も達成した。 【写真】ジダンとフィーゴに“削られる”日本人に再脚光「すげえ構図」「2人がかりで止めようとしてる」 　試合前の時点で2位筑波大と勝ち点で並ぶものの、得失点差で優位に立つ明大は6点差以上で負けなければ優勝を決めることができる一戦だった。ただシーズン無敗へのモチベーションは高く、対する流経大も大学選手権(インカレ)出場に向け、必須条件だった勝利だけを目指す大事な一戦になっていた。 　前半から互いにチャンスを作る展開となるが、高い集中力をみせる両GKの好セーブもあって引き締まったゲームになる。しかし最初にゴールをこじ開けたのは明大だった。前半39分、FW中村草太(4年=前橋育英高/広島内定)がエリア内から放ったシュートで混戦を生むと、MF藤森颯太(2年=青森山田高)が押し込んだシュートは相手DFにかき出されたが、さらにこぼれたボールをFW近野伸大(1年=柏U-18)が押し込んで、先制点を奪った。 　ただ後半に入ると流経大も反撃する。後半22分、右CKからショートコーナーを選択。MF森山悠真(4年=SOLTILO CHIBA FC U-18)のクロスは一旦は戻されるが、再び入れ直すと、混戦に当たってゴールネットが揺れる。会場ではFW川畑優翔(3年)のゴールと発表になった。そして同27分、流経大はFW松永颯汰(3年=静岡学園高)のシュートからPKを獲得。しかし松永の蹴ったPKはGK上林豪(4年=C大阪U-18/C大阪内定)のビッグセーブに阻まれて逆転とはならなかった。 　そして千両役者はここでやってのける。後半34分、明大は左CKの流れからDF内山開翔(1年=帝京長岡高)がクロスを上げると、ペナルティーアーク付近にこぼれる。これに走り込んだ中村が枠内にシュートを収めて勝ち越しに成功する。今季の得点数を12に伸ばした中村は、FW東川続(国士舘大)と並んで得点ランキングトップに浮上。チーム成績上位者が得点王となることから、2年連続となる得点王&アシスト王のW受賞が濃厚となった。 　明大は後半39分にもMF熊取谷一星(4年=浜松開誠館高/東京V内定)がカットインからゴールネットを揺らす。さらに同45分にはMF鷲見星河(4年=名古屋U-18)にも得点が生まれた。2年ぶり8度目のリーグ制覇は、史上初の無敗優勝。エースFW中村草太の2年連続得点王&アシスト王受賞という記録的な優勝になった。