静岡出身・初の女性首相なるか!?上川外相が自民党総裁選出馬へ準備…連絡受けた県内選出の国会議員は
Daiichi-TV(静岡第一テレビ)
(上川 陽子 外相) 「先週の末に岸田首相にお会いしまして、私の決意をお伝えし、9月の総裁選に向けた立候補の準備をしております。今回このような状況の中で、それぞれが描く自民党の在り方、またそれぞれが描く日本の未来について議論をするということは大変重要であり、また意義のあることだという風に考えております」 19日 午前、羽田空港で、インド訪問を前に取材に応じた上川陽子外相。総裁選への意欲を明言しました。 動きがあったのは17日でした。自身のSNS上で…。 (上川 陽子 外相) 『岸田総理に私の決意をお伝えしてまいりました。午後は議員会館で、静岡のお茶で喉を潤しながら、私の思いを伝える電話かけです』 岸田首相に総裁選への決意を伝えたことを明らかにしたのです。上川外相は、静岡市出身の71歳で、横内小学校や静岡雙葉学園を卒業後、東京大学に進学。シンクタンク研究員などを経て、2000年の衆議院選挙で初当選し、現在7期目です。家族は夫と娘2人で、2007年には少子化対策担当大臣に就任。法務大臣を務めていた2018年には、オウム真理教の麻原彰晃こと、松本智津夫元死刑囚など、元幹部ら13人の死刑執行を命じ注目されました。 8月3日、静岡市の小学校で開かれた「夏祭り」に参加していた上川外相。その周りにはSPの姿が。一連の死刑執行での報復を警戒し、常にSPが警護につく生活を送っています。 (上川 陽子 外相) 「皆さんの顔や子どもたちの姿を見ると」「ただいまと申し上げたい気持ちでいっぱいであります」 複数の自民党関係者によると、上川外相は、静岡県内選出の国会議員らに連絡し、支援を求める旨の話をしたということです。総裁選に立候補するには、まず、国会議員20人の「推薦人」が必要となります。18日、上川外相のSNSには…。 (上川 陽子 外相) 「議員連盟や勉強会で政策や思いを実現するために一緒に汗をかいてきた同志の皆さんに、きょうも朝から議連ファイルを手に、私の志や思いを伝えるべく、ねじりはちまきで、電話かけ。日に日に手応えを感じています」 3日ほど前に電話を受けたという、静岡4区の深沢陽一衆議院議員は…。 (深沢 陽一 衆議院議員) 「直接出馬しますという表現ではなかったが、電話で連絡をいただきました」「まったく無駄なといいますか余分な発言をしない大臣が、わざわざ電話をしてきたというのは」「もう私は(総裁選に)出るという表現だったと受け止めた」 上川外相と同じ岸田派に所属している深沢議員。推薦人に関しては…。 (深沢 陽一 衆議院議員) 「推薦人という話は私のもとには上川大臣からはいただいておりませんが、もしそういう風なお声がけをいただくようでしたら、私はお受けする考えです」 一方、静岡6区の勝俣孝明衆議院議員。電話は、直接的な表現ではなかったと言います。 (勝俣 孝明 衆議院議員) 「国際的な外交力をしっかり強化していかなければならないという状況の中で、そのためには、そのためには内政というものをしっかりとやっていかなければならない、そういうことで、その役割を担っていきたいというようなお話であったと記憶しています」 推薦人については…。 (勝俣 孝明 衆議院議員) 「私自身もいろいろな関係のなかで、お世話になっている先生方たくさんいるので」 誰を推薦するかの、言及は避けています。19日、推薦人確保の目途について、上川外相は…。 (上川 陽子 外相) 「いま電話かけも含めて」「これまでご縁のあったおひとりおひとりとしっかりと対話をしながら、私の思いを伝えていく一心で、いま頑張っております」 地方票のカギも握る、自民党県連の井林辰憲会長は… (自民党静岡県連 井林 辰憲 会長) 「大変すばらしいことだと思っている、具体的な支援要請があれば支援させていただきたい」「(電話の)内容の詳細は控えるが、前向きな返事をさせていただいた」 推薦人に関しては、具体的な要請があれば、県連としても県内の国会議員に支援を求めるということです。この一報を受けて、県民に話を聞くと…。 (80代女性) 「女性として一番なってほしい人。静岡から出てほしいです」 (30代男性) 「女性初というのは」「大きなことなのかなと」 (80代女性) 「大変すばらしいことだと応援します」「(推薦人も)集まると思う。今までやってきた法務大臣、外務大臣(の経歴)すばらしいと思う」 ポスト岸田候補は、小林鷹之前経済安保担当相が、19日 午後、推薦人の確保ができたとして、先陣を切って正式に立候補を表明しました。このほか、小泉進次郎元環境相や石破茂元幹事長など10人以上が立候補へ意欲をみせる総裁選。上川外相と同じ岸田派からも林芳正官房長官の名前があがっています。 (深沢 陽一 衆議院議員) 「いまのところ私が伺っている中では、旧宏池会(岸田派)の中で、上川大臣をと明確に声を出している方がいるとは承知しておりません。ただ、そのすべて皆さんが林さんをやるのかというかは、まだ悩まれているという話を伺っています」 静岡から新総裁、そして女性初の首相へ。上川外相がその一歩を踏み出しました。