社会人3年目に求められることは?キャリアを築くための7つの行動原則
社会人3年目からのキャリアプランの立て方
冒頭で、社会人3年目は「自分でPDCAを回せる」ことが重要とお伝えしました。これは、仕事だけでなく「キャリア」についても同様です。どのようなキャリアを築いていくかのプランを立て、定期的に振り返ることが大切です。 私自身は、その必要性を認識した30歳以降、年に1日有給休暇をとり、丸1日をキャリアプランの見直しに費やしました。さらに3カ月に1回、時間をとって振り返りをしていました。 では、どのようにキャリアプランを立てるか。キャリアの方向性に悩んでいるのであれば、「他人に決めてもらうのも、あり」だと、私は考えます。まだ社会人経験が浅い今、自分の目だけで自分の評価をするのはかなり危険です。 私の実体験を少しご紹介します。私は18年勤務した会社で、4回の異動を経験しました。営業からスタートして実績を挙げ、念願叶ってマーケティング部に異動。しかし2年も経たないうちに挫折し、休職してしまいました。 自信をなくし、次の配属先の希望を出さず上司に委ねたところ、総務部へ異動。それまで視野になかった仕事でしたが、とても面白く、自分に合っていました。後の起業に必要とする知識も、総務部で学ぶことができたのです。 その後、自分では想定していなかった人事部への異動を命じられ、教育を担当したらさらに面白かった。結果、社員教育事業で独立起業するに至りました。 当時の上長は、私にどんな仕事が合っているかを見極めてくれたのでしょう。周囲の人は、自分以上に自分の強み、自分に向いているものを理解しているものです。第三者に聞いてみて判断するのも有効な手段といえるでしょう。 「自分の強み=好きで得意なこと」で、自然に、楽しく「価値創出」をしている 私は、この「両立」が幸せなキャリアの一つの形だと考えます。ですから、「仕事を探す」「会社を探す」こと以上に、まずは「自分の強みを把握する」ことをお勧めします。 学生時代と違って、3年の実体験がある今は、よりリアルに認識できるはずです。しかし実は、自分の強みは意外と見過ごしがちです。なぜなら、「強み」とは「自分にとっては当たり前にできていること」なので、それに本人が気付けないのです。 そこで、他者を見ていて「どうしてこんなこともできないのだろう?」とイライラしてしまうポイントに注目してください。自分が簡単にできるからこそ、他人ができないことに苛立ちを感じている可能性があります。 当たり前にこなしていることが、実は自分の宝物なのです。それを見逃さないようにしましょう。 最近は転職サイトの「スカウトサービス」を利用する人も増えているようです。自分の経験・スキル・志向などを登録しておくことで、それに目を留めた企業からスカウトの声がかかる仕組みなので、自身が他社からどう見られているかを知るために活用してみるのも一つの手ではないでしょうか。